気持ちの流れるままに、物語を書いています。

転生船長 第33話 - 現地の協力者を探せ

現地の協力者の探し方。
はい、わかりません。
教えてジャパン先生。

あれ?
答えが帰ってこない。

へいへーい。どうしたジャパン先生。

ん?なになに?
現地の協力者との間に信頼関係が必要だが、
一朝一夕に簡単に作れるものではない、だと。

そりゃあそうだ。
で?どうすればよい?
教えてジャパン先生。

あれ?
またジャパン先生が黙った。

へいへーい。どうしたジャパン先生。

ん?なになに?
命を救うことができれば、それをきっかけに恩を感じてもらうことはできるので、
誰かの命を救って、その相手を現地協力者とするのがいい、だと。

なんじゃそりゃ。
じゃあ何かい。
私がここでお金を稼ぐためには、
ここの現地の誰かが命の危機にさらされないといかんのかーい。

まあ、いいや。
で、そんな命の危機にさらされている人を助けるのって、
結局目立つんじゃないのかい?
なんか、あまり表に出ないほうがいいとかジャパン先生は言ってたけど、
そのあたりどーすんの?

ん?
そういうのに該当する状況を探せ、だと、、、。
そういう情報感知系得意だろう、だと、、、。

ああ、わかったさ。
探してやるさ!

えーと。
この島国にいる現地人で、命の危機にさらされていて、
それは私が助けることができる内容のもので、
かつ、その人物の周囲に誰もおらず、私が個人的にこっそり助けることができる状況。

えー、なんかめんどくさいな。
ま、気長に情報感知してみますかね。

そういう意味では、わりと命の危機にさらされている人は見つかるが、
だいたい、これは、、、病院ってところにいるので、
私が助けると普通に目立ちますな。

チャンスが来るまで、待つのがいいですかね、ジャパン先生。
ん。
安全に行きましょう。

ひたすら情報感知、、、、。


転生船長 第32話 - キサラ上陸

はい。キサラ起きました。
ここは海底、外は夜。
さて、ぼちぼち陸にあがっていきますかね。
ずずずずず。

人はあまりおられない崖から陸にあがっていきましょう。
ほいほいーっと。
はい、侵入成功ですな。

まずは服装をば、ここらの現地の人に合わせましょう。
そして髪の毛を黒にしましょう。
これで見た目どうよ、ジャパン先生?
現地人と遜色ない、とのこと。よしよし。

現地語はだいぶ練習したので問題ないはず。
さて、こっからどうしましょ。

結局のところ、私はこの惑星に存在する金のインゴットがほしいのだ。
ジャパン先生によると、何らかの方法でこの惑星で流通している通貨を稼ぎ、
その通貨で金のインゴットを購入するのが一番手っ取り早い、とのこと。
で、どうやってこの惑星で流通している通貨を稼ぐのか、それが問題なわけだ。

うーん。それは恒星間貿易ではないのだが、、。
まあ、チャレンジしてみましょう。

通貨を稼ぐ方法としては、ジャパン先生によると、大雑把に言うなら、
この惑星で働いて賃金を得るか、あるいは、商売して利益を上げるか、錬金術で生成したものを売るか、3択、とのこと。
私的には錬金術で生成したものを売りたいのだが、何が売れるかわからないので、リサーチが必要。
あと、売るにも売り方なんてものもわからない。
右も左もわからない、といったところですな。

さて、ジャパン先生、まずはどう動くのがいいですかね?
初手教えてちょ。

ジャパン先生によると、、、、現地の協力者が必要。
錬金術で生成したものを、その現地の協力者に販売してもらって、利益を一部渡すのが良い、と。
金のインゴットの購入も、現地の協力者にしてもらうのがよく、
あんまり私は表に出ないほうが無難、ときたもんだ。
何が売れるかについても、私が錬金術で生成できるもののなかから、現地の協力者が売れると判断できるものが良い、とのこと。
協力者によって、何ができかというのは変わるので、とにかく現地の協力者を見つけることが鍵だ、とのこと。
細かいことはわからないが、どうやらそういうことらしい。
まあ、ジャパン先生がいうのなら、そうなんだろう。

ふーむ。
現地の協力者、とな。

で、それはどうやって見つけたらいいのだ。

暗闇の崖の中で、一人悩む、、、。


転生船長 第31話 - キサラ18才、いざアースへ

18才になった。
恒星系間貿易に注力できる環境ができてから1年。
最後の調整が終わった。

実家には1年に1回馬車で帰って、
お土産やら仕送りのお金やらを渡す。
お店はウェイター君100%任せで完全に回るようになった。
チカボシ・クラボシの運営も順調。

さて、、、旅立ちますかね。
もはや1年に1回の実家帰りを除くと、
私がいてもいなくても私の住環境は何事もなく、
誰にも気づかれることもなく、
完全に回るようになった。
私に個人的に連絡が入る場合は、
全部ウェイター君が私に遠距離通信で知らせてくれる。
いやー便利だ。

では、ジャパン先生のサポートをもとに、
商売相手の惑星でのお金稼ぎを現地で頑張るとしますかね。
あちらへは宇宙船で2日。
行ってみましょう!


そんなこんなでやってきました。商売相手の惑星。
宇宙船で着陸しても、誰も全然気づかない。
いやー、アホな星で良かった。
ま、夜の海の上ですからね。
魔法技術やら工学技術が発展してないアホな星だったら、わかんないよね、そりゃあ。
ジャパン先生によると、この商売相手の惑星を現地の人たちは、アース、と呼んでいるらしい。
じゃ、わたしくもそれに習って、ここをアースと呼びますかね。
アースにはたくさん言葉あるけれど、イングリッシュ、が一番つかわれているらしい。

イングリッシュでここらへんの場所のことを、ポイント・ネモ、というらしい。
私はこのポイント・ネモから、例の島国に向かうわけだ。
宇宙船でそのまま海上なり海中を移動することも可能だが、
ここは一つ、生身で移動と洒落込みますかね。
宇宙船は、アースから少し離れた場所に待機しておいてもらいましょう。
では、しばしの別れだ、我が宇宙船よ。


ほい。宇宙船は夜空に消えていきましたよ、と。
ふーむ。
海の中を移動するほうが島国に向かいやすいか、
海の上の移動するほうが島国に向かいやすいか。
悩みますな。

よし。
海の中にしましょう。
昼間でもほとんど光が届かないような深さまで潜り込んでから、
そこから一直線に島国に向かう。

海中生物で大きいのもいますが、
龍に比べれば全然大したことないですな。
魔法使える種族もいないし。
この星に私の脅威となるものは何も存在しない。

そして着きました。島国の近くの海底。
ここから陸に上がっていくわけですが、、、
うん。
今、この島国時間で昼間だから、深夜までここで待機しておきますかね。
ここで寝ちゃいましょう。
zzz。

転生船長 第30話 - キサラ17才、素材屋オープン

17才になった。
そして店番用のゴーレムは完成した。
名前はウェイター君である。
別に飲食店をしているわけではないが、なんとなく見た目というか、
できたシルエットをみて頭に思いついたのがウェイターだったので、
もうウェイター君としか呼べなくなった自分がいた。

誕生日ということでキリも良いので、
そこをターゲットにして確実にお金をためて、
目をつけた場所を確保すれば、
あとは錬金術のパワープレーでその建屋を一気にリフォーム。

建屋も通信所で紹介してくれるものとは思わなかった。
紹介先と話はついていて、リフォーム許可はもらっていたので何も問題はないのだが、
ご近所さんは驚いただろうなー。
だって急に空き家が店舗になり、外観も変わったのだから。

興味をもった冒険者がちらほら来たが、何よりびっくりしたのはウェイター君の存在だろう。
ゴーレム自体が珍しいのもあると思うが、
ウェイター君の性能がすごいからだ。
だって想像してみて欲しい、冒険者の状況を見て、
おすすめの武器・防具・アイテムを流暢に喋りながら丁寧に接客するという
ゴーレム、
である。
本当は中に人が入っているのではないかと、疑っていたもの多数であった。

まあ何にせよ、無事、素材屋オープン、である。
一応、武器、防具、アイテム類なんかも置いてはいるがメインは素材屋である。
アリアーラ氏には今後、こちらに来てもらうように連絡済み。

ちなみに素材屋においている商品の制作は、閉店後、全部ウェイター君がやってくれる。
ウェイター君、まじ優秀。
作ってよかったウェイター君。


さて、これで私は店を構えながらあとは全部何もかもウェイター君にまかせて、
恒星系間貿易に注力できる基盤を整えることができた、というわけだ。

転生船長 第29話 - キサラ16才、素材屋をやりたいねん

16才になった。
「ココネネ」を定宿として、定期的に通信所に通い、自作した素材を売り込む日々。
順調に収入は得ており、店を持つための元手が着々と集まってきている。

例のオプティ氏の名前は、アリアーラ。
アリアーラ氏はあれからたまに話しかけてきては、
彼が珍しいと思う素材があれば、たまに渡したりしている。

アリアーラ氏のつてもあって、私に個人的に指名してきて素材を発注してくれる人も出てきた。
これは、店を構えるのなら素材屋みたいな感じがいいのかな?

うん。こちらは非常に順調。


問題はあれですよ。
商売相手の惑星ですよ。

色々ジャパン先生とも議論を重ねたが、
とにかく向こうに行って自分にできることで稼げる方法を探る必要があるのでは?
という感じになってきている。
これは実際に現地に行ったほうが早いかねぇ。

とはいえ、こちらでの生活もある。

ふーむ。

よし。

オプティがゴーレムを使っているのを見たことあるので、
こちらでの生活に関しては、ゴーレムが運営するお店を構えるようにしよう。
そして、基本的にそのゴーレムに店番をやらせて、
店主である私は店の中に引きこもっている、という感じにしよう。
遠隔操作でゴーレムを通して私が喋るようにしておけば、
私と直接やり取りしたい人の相手もできるだろう。

それを周囲の人に定着させるのにだいたい成功したら、
私は晴れて宇宙船に乗って、現地に向かう、と。
ゴーレムとは通信しながら、素材屋はゴーレムに任せて、私は現地で頑張る、と。

うん。そうしよう。

となるとまずやることは、ゴーレムの作成ですな。

転生船長 第28話 - キサラ15才、村・脱・出!

15才の誕生日。準備万端。
家族、そして、村のみんなに見送られて王都に出発した。

お母さん泣いてたなー。妹も泣いてた。
気持ちは揺れるが、ここで折れると結婚話が、、、、
意志を強く持つのだ私。

馬車にゆられてゴトゴトと。


そして付きました王都。
オプティの王都には、
通信所と呼ばれるところがあり、そこでマイティ側からの遠距離通信を受信している。
で、通信所が中心になって冒険者の仕事を斡旋しているので、
基本的には通信所にお仕事があるのだ。

普通は右も左もわからない中で王都に来ていたり、
つてを頼ったりするものかもしれないが、
私はだいたい把握している。

魔法体系的に調査系関連は得意中の得意なので、
どこで何したらいいのかは最初から把握済みである。


というわけで通信所に行きましょう。
冒険者名簿に自分の名前やら出身村やらを書き込む必要があるので、
最初はそういったお手続き。
通信所の職員さんに話しかけてお手続きをやらせてもらう。
カキカキ・・・。

オプティの職員さんが出てきて、私の書き込んだ内容を確認。
お、なるほど。
魔法達者なオプティの人が書き込み内容の精査をするのですな。
おお、なるほど。
いやーやってるねー。
私の村の名称から、村の大体の場所を割り出し、私の体内の情報もサーチして、
村の居住者から私の両親の所在割り出してるな。
両親の情報と私の体内情報を比較して、一致率的なものを割り出しているようで。
ほっほー。そんなことするんだ。
お、なにやらうなずきましたな。
虚偽の情報なし、とみなしてくれたようで、名簿にチェックの印とサインをされましたね。
よしよし。
む?
なんかじーっとこっち見てきた。

「魔法は誰かに教わったのですか?」

いきなりそんなことを突っ込まれた。

「いえ、独学です。」

「そのハンカチはなんですか?」

ハンカチがなにかお気に召さなかったのか、あるいは、お気に召しすぎたのか。
そんなこと言われても、ハンカチはハンカチだよ。

「私の自主学習の研鑽の賜物です。」

「独学でそんなものを作れると?」

「そんなもの、と言われましても。」

「防御能力が非常に優れた布地で作成されていますよね?」

あー。それか。それな。

「冒険者家業である程度稼いだら、自分の店を持って、色々と販売したい、と考えていましてね。
 こういった布地で作ったものがあったら、ご興味ありますかね?」

などといいながら、オプティ氏の前でハンカチをひらひらとさせる。

「そうですね。大変興味深いですね。」

「開店のさいにはぜひご贔屓に。」

オプティ氏、顎に手を当てて考える。

「まずは一旦そのハンカチを個人的に購入したいのですが。」

めちゃくちゃ興味持ってる。

「こちらは個人的に気に入って使っているものですので。
 ただ、同じ品質の布地がほしいということであれば、別途ご用意いたしましますよ。」

「それはぜひお願いしたいですね。」

「では、こちらを。」

すっと、カバンから出した布地を渡す。

「ふむ。確かに。」

その後、お値段の交渉、というか、こちらの言い値が100%通っての現金ゲット。
これはこれは非常によい臨時収入である。

「今回はたまたま在庫がありましたが、今後なにかありましたらご注文を受けてからの商品のご用意となるかとは思いますが。
 今後ともご贔屓に。」

「こちらこそ。研究の良いネタとなりそうです。」


通信所を出て、今日のお宿の確保。
女性の一人冒険者にも都合の良いお宿は事前に調べて把握済み。
「ココネネ」なるお宿。
ココネネに行き、とりあえず1ヶ月の宿泊でお部屋を確保。
財源は先程の臨時収入。


幸先の良いスタートである。


それはいいのだが、商売相手の惑星が問題なのだよ、君。
ジャパン先生の言う、その惑星でのお金稼ぎの方法で良いのが見つかっていない。
単純にその惑星で暮らすぐらいのお金なら稼ぐ方法はありそうなのだが、
私のほしい大きめのインゴットとなると、結構な額を稼ぐ必要があり、
そんな手間かかるんだったら、そもそも貿易をする意味がない、という感じになりそうなのだ。
ここで、手詰まり状態が続いている・・・・。

むむむーーーー!


転生船長 第27話 - キサラ14才、村脱出計画は順調に進行

私ももはや14才。
おっきくなったなー。
もはや完全に適齢期の女だなー(オプティ基準)。

冒険者になる話は揉めたが最終的には勝ち取った。
ふっふっふ。
私はわりと器用に何でもこなし、運動神経も良い方だったので、
冒険者として本当にやっていけるのか系の心配は一切されなかった。
ただあれよ。
村にいてほしい系の発言に対しての返しはすごく大変だった。

色恋の話は出ているが、だいたい適当に誤魔化している。
男子勢で意識してきているものもいるが、
私は知らん。

というわけで来年冒険者として身を立てるために、
王都に行く、ということとなった。
順調だ。

商売相手の惑星の潜伏先の調査。
ジャパン先生によって調査自体は順調に進んでいるが、
インゴット入手方法の検討がなかなか進まない。
このインゴット。この惑星内でも結構価値が高いものとして認識されているようなのだ。
貨幣の素材として使われていた時期があったり、
装飾品の素材として扱われていたり、
ようは「貴金属」としての価値が高いのだ。
私は大きめのインゴットを錬金術で魔力結晶に変えて使おうとしているが、
それを何らかの錬金素材との物々交換でゲットするのではなく、
この商売相手の惑星で流通しているモノ、
いわゆるお金を稼いで、
そのお金で購入する、というのが良いのではないか、
などとジャパン先生が言いだしたのだ。

な ん じゃ そ りゃ あ

んなことできるんかいな。

転生船長 第25話 - キサラ13才、村脱出計画

13才になった。
色恋の話が本格的に始まったので、
本格的に村脱出計画を練ることにした。

文化的には、出稼ぎというか、奉公に行く、みたいな形で、
王都に行くパターンがあるようだ。
奉公先でそのまま居着いてしまう、というのもありがちなようで。
口減らし的な感じだろうか。

まあ、我が家はそんなことする必要がないというのがあるので、
ここを突破するにはどうしたものか、、、。

そういえばアレンが6年くらい前に王都に行って、
冒険者として独り立ちしていたな。
女性冒険者もいるらしい。
ふむ、、、。

そ れ で い こ う。

王都に行ってしまえば、後はどうとでもなるだろう。

そういえば冒険者って何するんだ?

どれどれ、観察させてもらいますかね。

マイティの街から、オプティの王都にまとめて素材集めの依頼が定期的に来る。
マイティの街周辺で集めるのが難しいような、オプティの街の周辺にある素材を集めるのが冒険者のお仕事。
魔物を狩って得る素材もあるが、強い魔物の素材収集や、レアものについては、
報酬が高額になるケースもあるようだ。
マイティはレムにもこういった依頼をするパターンがあるようだが、
オプティの方が人口が多く、街の数も冒険者の数多いので、依頼はそちら側のが多めのようだ。
特にオプティの王都には仕事がたくさんあるようだ。
ただ、危険な仕事も多いので、冒険者である程度稼いだら引退して店を開くなり、
田舎に引っ込むなり、というのがよくあるパターンのようだ。

うん。
これだな。

女の冒険者としてしばらくやったあと、引退して王都で魔法具屋を営む、と。
で、村の色恋から逃げてしまい、あとは、ゆっくり恒星系間貿易を楽しむ、と。

これだ。
これでいこう。


「お父さん、お母さん!
 私!
 冒険者になりたい!」

キサラ13才。
両親にとりあえずのジャブ打ちではなく、
ストレートからビシッと決めることにしたのだった。

転生船長 第25話 - キサラ12才、この地域の言語覚えにくい

12才になった。
商売相手の惑星の潜伏先の調査中。

島国を選んだところまでは良かったのよ。
その商売相手の衛星軌道上に脳くらちゃんが作ってくれた探査船を浮かべて、
その探査船のAIに調査を任せ、そのAIに潜伏先の言語をマスターさせるまでは良かった。

そのAIに私が潜伏先の言語を教えてもらっているのだが、
この言語を覚えるのにちと時間がかかるのだ。
なんというか覚えにくい言語だ。
無駄に文字の種類が多いし、発音もなんか難しい。

ある程度は読み書き&話せるようになったのだが、
まだたどたどしいらしく、AI曰く
「喋ってから10秒で現地人じゃないというのがバレます」
ということなので、日々練習である。

その地域の一般常識的なことも若干学習させられるので、
これまためんどくさい。
まあ、地道にやりますかね。

あと、この惑星には共通語はないが、
そのポジションに近いようなわりと普及している言語があり、
それも少しは覚えておいた方がいいとAIが言うので、
それの学習もする必要があったのが地味にめんどくさい。
まあ、こっちの言語はそんなに難しくないのだけれど。
単語をある程度覚えたら、こっちはそこまで習熟する必要はないらしいので、
まあ、適当に覚えた。

AIAIいってるのもあれだから、こいつにも名前つけますかね。
うーん。めんどくさい。
脳くらちゃんに今度頼んでおこう。
と思っていたら早速脳くらちゃんから回答が来た。

ジャパン先生。

あーなるほど。
その島国のことをその共通語で表現したときの名称をベースにして、
色々教えてもらってるから末尾に先生つけたのね。

ジャパン先生、、、、うーんなんだろう。
うまく言えないが、なんかジワジワ来るものがあるのはなんでだろう?
ま、いいや。


探査船がこの惑星の人たちに見つかっちゃうことがないかジャパン先生に確認してみたところ、
この惑星はまず魔法技術が壊滅的に発展してない上に、
工業技術のレベルも有人宇宙船を満足に飛ばせないレベルにしかすぎないので、
脳くらちゃんのかけた隠蔽魔法を突破することは絶望的に不可能とのこと。
念のため、惑星調査の段階で、惑星内の各地域の魔法技術・工業技術のレベルの再チェックをしたらしいが、
惨憺たるものだった、とのこと。

ジャパン先生、なんか辛辣だな。

私的には「まあ、そうでしょうね」としか思わなかったけど。
むしろ発展してくれていて、
他恒星系の知的生命体との交流も活発で、
恒星系間貿易も普通にやってるくらいがちょうどよかったのだけれど。
この宇宙で、そんなことやってる恒星系をまだ見たことがない。
というか、まだそこまで発展してないみたいなのよねー。

あれ?
これ私がフロンティア的な立ち位置になるのかしら。
それはいやー。
考えること増えすぎー。
なんのロマンも感じないー。

まあ、ジジババみたいに宇宙間を移動できそうなのもどっかにいたりするかもしれないから、
こればかりはなんとも言えないけどね。


それよりいよいよ色恋の話が出始めた。
農村の12才の少女。
オプティは、ぼちぼちそんな話がではじめる感じの文化圏だ。
いやーん。
両親はなんか好みのタイプとか将来のこととか探りを入れてくるようになった。
村の近しい年代の男の子たちはアホばっかと思っていたら、
何人かめっちゃ意識してきている。
いやーん。

オプティの王都には魔法のお店があるらしいので、
私も魔法が使えることをある程度オープンにして、
王都で魔法のお店を開いて、ある程度、村に仕送りすることにして、
結婚話から逃げるという手を思いついてはいるのだが。

なんかこの村で結婚してほしいみたいなのよね、両親は。
まあ、そりゃあそうかという話ではあるのだけれど。
それはちょっと私的には都合が良くないのよね・・・・。

何度も言うけど
「結婚してくれ、船はおりろ」
とか言われたくないのよ。