気持ちの流れるままに、物語を書いています。

転生船長 第56話 - 状況が進んだ

AIちゃんから報告あり。
センティリアとのやり取りの結果、
20テンスの虹結晶5個と、エランゲシュ30テンスを交換、とのこと。
私が最初に提示した条件よりもこちらが有利だが、
その代わり「エランゲシュを求めている理由」について、
魔法知識を提供する話で落ち着いた、とのこと。

そして、AIちゃんからすでにその知識をあちらさんに
先行で提供したところ、
エランゲシュ(魔法結晶)から魔力を取り出して
その魔力を使った魔法を一つ披露してほしいという要望が来たらしい。

要は実演しろってことだ。
やらない方がいいのは、錬金術で虹結晶を作る、ということ、、、
とはAIちゃんの弁。
まあ、それはあからさますぎるわな。
同系統の話で、錬金術で何かを作るというのは、それを想起させるので、
錬金術よりも見た目が派手で分かりやすいものが良いのではないか、
とはこれまたAIちゃんの弁。

私がセンティリアの主星上に降りるのは、
どうも向こうが嫌がっているようだ。
じゃあ、実演をどこでしろというのかというと、
この恒星系の一番外側ある岩石惑星の地表で見せてほしい、
という要望が来ているとのこと。
その惑星の名前はタンターニュ。

AIちゃんによると
「キサラは生身でタンターニュの上に立てるので、それだけでも十分インパクトがあるでしょう」
とのこと。

AIちゃんっていうのもなんだな、
あなたにも名前つけますかね。
あなたはセンティリアとのやり取り担当だ。
お商売の要となるAIちゃんなので、
おしょう君、にしましょう。

で、おしょう君や、タンターニュで何したらいい?

「雨でも降らせたらいいと思いますよ」

ははあ。なるほど。

タンターニュには大気がない。
宇宙空間に野晒しの岩石惑星だ。
特に何も考えずにそこに水を発生させたら、
一瞬で昇華した後、霧状になって、即固化。
派手な水の花火になる。

だが、魔法でそれを止めて、普通に雨粒がぼたぼたと落ちて、
極寒の地表に、普通に水溜りでもできようものなら、
科学技術だけはあるが魔法があんまり発展してない知的生命体達からすると
「なんだこれは!」
となる、と。

ほほう、それなら楽で簡単で良いですな。
じゃ、それでいこう。
ナイス提案だ、おしょう君。

ちなみに魔法知識ってあちらさんに何を教えたんだい、おしょう君。

「マイティの魔法教本から、
センティリアの魔法技術の一歩先あたりにありそうなものを1冊分ピックアップして、
データに起こした後、翻訳して渡しました。」

なるほど。
そりゃまた色んな意味でナイスだ、おしょう君。