気持ちの流れるままに、物語を書いています。

転生船長 第65話 - もしトラブルにあったなら

改めてアース訪問について考えてみることにしよう。

前回はあんまり気にしていなかったが、
今回はわりと現地人の群れに突入していくことになるので接触もあるし、
トラブル発生で身に危険が及ぶ可能性もあるだろう。

結構丈夫なbodyではあるし、
宇宙空間や深海10kmという体に優しくない環境においてはバリア貼って凌いでいたりするが、
バリア貼った状態で現地人の群れに突入するわけにもいかない。

バリアなし状態で現地人とのふれあいタイム中に
刃物で刺されたり、飛び道具で頭部を撃ち抜かれる、
なんてレアケースもあるわけで。

なにせエキサイティングなライブin U.S.Aにて
現地人ともみくちゃなシチュエーションなもので、
何があるかはわからないのだよ。

ふーむ、どうしようかね。
あれでいこうか。あれ。
ハンカチ。
最近あんまり使う機会がなかったけど。

ハンカチの表の布と裏の布の間に挟まっている特殊合成魔法布に、
魔法陣がびっしりと書いてある。見た目はたかがハンカチだが、こやつには、
私の命を狙うような物理攻撃・魔法攻撃を自動的にガードしてくれるシールドをはる機能が
しっかりきっちりと搭載されている。
ハンカチには防犯機能も搭載されていて、勝手に人に盗まれるようなヘマも起こらない。
私がどこかに置きわすれても、勝手に私のポケットに戻ってくるやつだ。

ただ、現地人とのふれあいタイム中は、直接的に体の接触もある訳で。
そんな状態でこのハンカチのシールド機能がオンになっても、
体を接触している部分経由で近接攻撃やら即効性の毒やらで攻撃されることに対しては、
シールドの内側から攻撃されることになるので防護がきかない。

ハンカチのガード性能のアップデートが必要ですなあ。

ふーむ。
私の体の内側に、インナーシールドを構築するのをやってみるか。

これは結構高度な魔術になるのだが、
脳、臓器、骨、毛細血管を除く血管、臓器以外の眼球や性器など代替の効かない主要パーツを
部分的にシールドするメインインナーシールドと、
皮膚のすぐ内側にうっすらと膜のように貼られるボディインナーシールドの二層構造になっており、
体内に入ってきた攻撃性のある異物を弾き出し、ダメージを負った部分を速攻で治療していく機能を持つ魔術だ。

例えば、頭部を飛び道具で撃ち抜かれると、
ボディインナーシールドが反応して、
頭皮はめくれて血は出るが、それ以上に弾丸や鏃は体内に入ってこず、ガードされる。

剣で目を狙われると、メインインナーシールドが剣を弾く。
暗器で毒を体内に注入しようと試みられると、ボディインナーシールドが針が深く刺さってくることをカットし、
メインインナーシールドが血管に入ってくる異物(毒・微生物・空気含む)を空間転移で体外に弾き出す。

関節技をきめられると、痛みを感じるレベルになる手前で、
ボディインナーシールドとメインインナーシールドが連携して、
それ以上敵の力が私側に極まらないようにガードされる。

強力な爆弾が私に直撃しようものなら周囲は吹っ飛んで、私はボディインナーシールドに守られるものの、
皮膚は全て吹っ飛ぶので全身血だるま→全身大火傷になり、服は全て焼失し、
衝撃で吹っ飛ばされるもののメインインナーシールドで主要部位はガードされ、
全身大火傷で倒れ込んだ私の皮膚、その他、ガードしきれなかった部位(髪の毛含む)が速攻で治療され、
瓦礫の山の中で
「なにすんのよ!痛いじゃないの!」
と自動的にシュシュ代わりとなったハンカチで髪の毛がまとめられただけの裸で叫ぶ無傷の私ができあがる。
・・・・我ながらシュールな光景だなあ。

という訳で、ハンカチをアップデートして、このインナーシールドを内包する魔術を、
ハンカチのガード性能として構築しようという訳だ。

ハンカチのアップデートは、簡単にできるのかって?
はっはっはー!
んなわけあるかいな!

エキサイティングのために、頑張ろう、私。

転生船長 第64話 - アースの娯楽

ジャパン先生にアースのエンターテイメントに関して
講釈をお願いしたところ、
色々とアースのエンターテイメント事情が見えてきた。
やはりアースのエンターテイメントはバラエティ豊かだ。

とくにあれだ。
ハードロックとヘヴィメタルのライブが良さそうだ。
ジャパン先生が見せてくれた映像と音楽を聞く限り、
これは私にとってややツボに来るものがある。微妙に濡………おっといけない。

今はこの映像と音楽を脳内にたれ流しながら、
脳内端末でポチポチと魔力結晶製造工房の設計を
専用AIちゃんたちと壁打ちしながら進めていくのが
お気に入りの時間の過ごし方となっている。というか寝てる以外は大体それやってる。

だがしかし。こうなると、映像と音楽を現地でリアルに感じたくなる。
それでこそ、エンジョイ&エキサイティングというものだ。
この濡………いや、そうじゃない。
その場の雰囲気を全身でリアルに感じたいのだ。

よーし。
アースに行こう。

以前訪れた日本に関しては、
ハードロックとヘヴィメタルで私のツボにくるのがなかったので、
今回は日本には行かない。そういえば日本には知り合いがいたような。まあいいや。
ハードロックとヘヴィメタルはやはりUSAがいいな。あのストレートな感情表現がいい。

アースはどこに行っても何をしていても、何かにつけて精神汚染がひどく、
その自覚があるのかないのか良くわからない知的生命体達がひしめきあって暮らしており、
わけわかってない現地人同士でお互いに精神汚染をなすりつけあいまくっているのが、
現地人の特性なのだが……(本当、よくやるわよねぇ、離れてみてる分にはいいけれど)。

そのカオスな精神汚染の低俗さ具合が
非常に絶妙なテイストとなり、
USAのハードロックとヘヴィメタルのライブが
私のハートのツボに突き刺さってくるのだ。

とくにUSAなるものは
その低俗さを煮詰めて国家にしたようなところがあるのだが、
私にとってその極みを感じられる
USAのハードロックとヘヴィメタルのライブは最高だ。

普段は精神汚染に対するガードをしながら映像と音楽を楽しんでいるのだが、
現地USAでライブを楽しむのであれば、
ここはむしろノーガードだ!
思いっきり精神汚染されてみよう。その方が濡………

ああそうさ!そうだよ!そのまま勢いで現地人とアレするのも一興だよ!
(私の中で何かが吹っ切れたわ!)
どうせやるなら肌の白い種族の大柄で茶髪、体臭が私好みの若いナイスガイが良いわ!
顔の見た目はこの際妥協しよう。

種族間の問題でどーせできちゃわないことも調査済みだ。
接触に伴う病気?
そんなものわたしの錬金術で楽勝で浄化可能だ。やった後でなんとでもどーとでもなる。
アースでの不治の病だろうが私にとっちゃあ知ったこっちゃない。

こちとら生身で宇宙空間だろうか深海10kmだろうがお茶の子さいさいのBodyなもので。
しかも未経験なBodyよ。ほーら、アース現地人男子ってそういうの好きでしょ?
それにどうせあれでしょ?私の見た目ってUSAの男子には大ウケするんでしょ?
私の見た目はアジア系「Kawaii」だわよ。はっはっはー!

相手が大丈夫かって?
ふーむ。
ま、その辺も錬金術で楽勝よ。
なんたってわたしゃあ、死にかけの現地人を何人も魔術で助けとるでなあ。

うっわ。ワクワクしてきた。うっわ。もう水分がえらいことになっとる。
水分がですね。もうね。あれですよ。オプティの女性はね。水分が豊富なのですよ。
ジャパン先生によると、アースの現地人もオプティほどではないが、そういう傾向のあるタイプもおるらしい。
ほうほう、ならば許容範囲じゃろうて。

エンジョイ!
U.S.A.!
エキサイティング!
U.S.A.!

転生船長 第63話 - 今後の目標

母星での生活も安定したし、恒星系間貿易もようやく始められた。

母星はウェイター君に任せとけばいいし、
センティリアとの恒星系間貿易はおしょう君任せでいい。
ようやく人心地つくことができた。

母星周辺には危険なし。
センティリアには格上がいるが、向こうからの働きかけもないので、
まあ気にしなくてよかろう。

いやそういえば、30000年問題というのがあったな。
まあ、私には錬金術と宇宙船があるので、
最悪私自身のサバイバルだけを考えるなら、
どうとでもなるのだが。

とはいえねえ?
母星を守りたい想いが全くないわけでもない。
今の私ではどうしようもないが、
今後私がどこまで力をつけるか次第ではなんとかできないこともないはず。

といってもまあ、、、、
現時点ではどうしたらいいのか見当もつかないが。
まあ、無理だったらあきらめましょう。
可能なら守る、というくらいで。

前世と比べると、基本的に前世は自力でやっていて、
あんまりAIの活用もしていなかったのだが、
今世ではAI結構活用してることもあって、
前世よりもだいぶ楽ができているように思える。

商売相手とのやりとりをAIにぶん投げる、
なんて昔は怖くてやってなかったが、
今世ではむしろそっちの方が上手く行ってる。
環境の違いは大きいとはいえ、不思議なものだ。

恒星系間貿易で魔法結晶を蓄えていく、
という路線は前世踏襲だが、
前世はけっこうバタバタしていて余裕がなく、
お金も魔法結晶もそれほどストックできていなかった。

前世には娯楽があって、そちらで色々と消費もしていたからなあ。
今世は娯楽がない。
、、、、娯楽がない。
、、、、、娯楽がないのよ!!!

安定はしているけど、つまらないわ!
そう、私は退屈しているの!
恒星系間貿易で生計を立てつつ、星々の海を渡り歩きながら、
エンジョイ&エキサイティングな未来はどこへ行ったの!!!!!!

・・・・落ち着くのよ、キサラ。大丈夫、なんとかなるわ。私は大丈夫。

えーっと、何考えてたっけ?

あーー、と、そうねぇ。
目標が欲しいわ。
生きる目標。
目標、エンジョイ&エキサイティング。

いや何を言ってるのキサラ。
違うわキサラ。
落ち着きなさいキサラ。
そう私は大丈夫。

目標としては、自分の力を地道につけていくのがいいわよね。
魔力結晶を蓄えて、最終的には、そのたっぷりと蓄えた魔力結晶を使って、
魔力結晶製造工房を錬金術で自前で用意できるようになれば、
できることが一気に増えるわ。

工房作成には多量の魔力がいる。
そのためには、魔力結晶が大量にいる。
だが、工房が完成して、魔力結晶をゴロゴロと製造できるようになれば、圧倒的な魔力を扱えるようになる。
30000年問題の対処にしても、圧倒的魔力のゴリ押しが可能になるのであれば、選択肢が色々と出てくる。

魔力結晶製造工房の建造に必要な魔力結晶の収集。
まずはこれを目標にしましょう。
でも頑張るだけじゃ、ダメよね。
やっぱり自分へのご褒美も必要、、、、

母星の娯楽は趣味合わない。
マイティにはセンスってものがないのよ。
オプティは生きることで精一杯だし、
レムは脳みそ筋肉だから論外。話にならんな。

アースにはちょっと娯楽がありそうねえ?
あそこは技術レベルも魔術レベルも低いから話にならない惑星だけど、
娯楽っていう視点だと、チラ見した感じわりとバラエティ豊かで、探せば私の琴線に触れるものがあるかも?ありそうかも?
あの低俗さに若干そそられるわ。

センティリアはどうかしら?
いやーーーーー、
センティリアの人族とちょこっとやりとりした感じの印象で行くと、
ちょっと趣味が合わなさそう。

エンジョイ&エキサイティングはアースに期待?
、、、、
ってえええ!
私正直アースってなんか嫌いなのよ。

転生船長 第62話 - 龍の御当主からの頂き物

毎日来るのなら、ということで、適当な日に顔を出してみることにした。

といっても、私が店番をするわけではない。
それはウェイター君にまかせつつ、
後ろで何か作業をしている感じで、とりあえずお店には居ておく。

まあ、やってることはいつもの通り、
脳内端末をぽちぽちといじってるわけですが。

さて、そんなことをしていると、
昼過ぎに例の龍(人型)がやってきた。
商品を色々と手に取って、ウェイター君に話しかけてきた。

「どうも、こんにちは。」

で、こちらをチラリを見る。
ウェイター君がまずはお相手をしてくれる。
しばらく雑談をしたのち、
こちらにウェイター君が話を振ってきた。

「キサラ。ちょっといいですか?」

「うん。なになに?」

「今、お時間良いでしょうか?」

「はーい。いいよー。」

きましたねー。
その後、ウェイター君のつなぎでお互いに自己紹介の流れとなった。

龍の御当主。本名は人が発音すること自体が難しいやつ。
といっても私は魔術を使えば発音できるけどね。しないけど。
人と交わるときの通称もあるらしく、それは簡素に「テイル」というらしい。
じゃー、テイル、でいいかな。
込み入った話はせず、軽い挨拶と少しの雑談。
こちらの力量や、こちらの情報を探ってくるような態度や発言も一切なし。

ふむ。

「少し失礼。」

テイルはそういって、なにやら魔術を使った。
空間魔術。遠方にあるものを手元に転送してくる感じだな。

布に包まれた、手に人の頭くらいの大きさのもの、
を手のひらの上に出してきた。

「お気に召していただければ良いのですが。
 龍の一族の秘宝である、龍晶、です。」

そう言って、モノをこちらに差し出してきた。

どれどれ。
魔力結晶、、、、ではないな。
これはなんぞ?
不思議な石だが。

おっと、この石。
まず純度自体が高く、内包している魔力も相当あり、均一に分布している。
これは錬金術で魔力結晶に加工できるな。
大体1/3くらいのサイズまで小さくなるが、
これはなかなか。

「これは良いものを。」

「お近づきの印です。今後とも、なにとぞよろしくお願いします。」

「ええ。こちらこそ。よろしくお願いしますね。」

にっこり笑顔。
握手をする流れに。

そして、テイルは店を去っていった。

ウェイター君が話しかけてくる。

「龍晶は魔力結晶ではなかったようですが?」

「うん。まあそれはそうなんだけどね。
 ただねー、これは錬金術次第で魔力結晶に加工できるタイプのブツなのだよ。」

「ああ、それで、、、、。」

ふっふっふ。
これはいいものを頂いた。
ラッキーである。

転生船長 第61話 - 龍の新リーダーの挨拶

私が経営(放置)している王都の素材屋の運営をお任せしている
ゴーレムのウェイター君から通信が入った。

店主に挨拶したい人がいる、とのこと。
話を聞いたところ、ウェイター君はのらりくらりと
私に手間が発生しない方向で頑張って対応してくれていたようなのだが、
どうにも誤魔化しがきかなくなったらしい。

なんでもその客が言うことには、
「新しく龍の一族の当主となったが、この恒星系にいらっしゃる
 自分たちよりも圧倒的に格上の存在に挨拶をしておかないのは
 礼を失する行為。どうか一度面会をさせてほしい。」
とのこと。

あー。
なーんかいろいろバレてるな。

でっかい龍だったと思うが、
人型に変身できるらしく、
人型で店に来たらしい。

うーん。
めんどくさいな。

ウェイター君には「まあ考えておくよ。」などと適当なことを言っておいた。

その後、しばらくすると、
またウェイター君から通信が入った。

例の客は毎日店に来て、なんらかの商品を買っていくらしい。
買うついでに、ちょこちょことウェイター君に
「なんとか会わせてもらえないか?」という相談をしてくるらしい。
ウェイター君が言うことには、
「とても腰は低く、礼儀正しい方です。会ってあげても良いのではないでしょうか?」
とのこと。

ウェイター君。落ちとるがな。

うーん。
めんどくさいな。

それ、私が会うメリットある?
そう返すと、ウェイター君が言うには
「龍の一族の秘宝である、龍晶、を1つ献上したいとのことでした。
 キサラ。これは魔力結晶の可能性がありますよ。」
とのこと。

魔力結晶!
なんだとぅ!
お、おおきさはどのくらい?
おっきいの?
お、お、おっきいの???

ウェイター君いわく。
「さて、そこまでは。そもそも魔力結晶かどうかもわかりかねますし。
 直接会う方が話が早いと思いますよ。」
とのこと。
ぐぬぬ。お主どちらの味方だ。

ああ、会うさ。
会ってやるさあ。

どこで会うの?
店に顔出したらいいの?
ちゃんとした場所のセッティングとかしないでよ!
よけいにめんどくさいから。
店に顔出してそこで、さらさらーと会話して、終わり!
ってのが楽だ。
私は気を使いたくないからね!

「キサラ、、、、そんなに嫌がらなくても、、、、。」
などとウェイター君には言われたが、
私はこの恒星系では目立ちたくないのだ。

転生船長 第60話 - そういえば君たちいたね

クラボシ付近に戦闘反応。

星間マップで見てみると、
どうも龍同士で喧嘩をしているらしい。

それも1対1ではなく、
30対20くらいの規模。

いやー、どんぱちやってますなあ。
クラボシの近くでなければ気にもしないのだが、
クラボシにちょっかいをかけるような
展開にはしないでくれよ。

むむ?

戦闘範囲が広くなって、若干クラボシがその範囲内に入り、
龍のブレス的なものがクラボシにあたった。

うへぇ。

まあ、倉庫に被害が及ばない限りは何もしませんが。
シールドがあるので、
直撃したところで無事だし、
隠蔽魔法もあるので目をつけられることもないとは思うが。

あー、自動反撃はなしで。

あ。
ブレス。

どーーーん。

倉庫にあたったな。
まあ、被害ゼロだが。

あ。
倉庫のあるところだけ無傷だから
ある意味目立っとる。

気にするなよー、君たち。
大事なのはその喧嘩の勝敗であって、
君たちのブレスがあたっても
全然地形の変わらない何か、ではないのだから。

余計なことは気にするなよー。

お。
スルーしてくれた。
良かった良かった。

さて、そろそろ優劣が決まりだしたな。
どうも数の少ない方のグループに数頭だけ際立って強いのがいて、
そいつらがどんどん相手を倒していくので、
もともと数が少なかった方が押しており、
戦闘可能個体数が逆転したところで、ほぼそちらの勝利が確定したって感じだ。

あとは消化試合だな。
なにか策でもなければ、だが。

ふむふむ。
戦闘が停止したな。
双方の代表者が何やらやりとりしてる。

交渉は、、、、決裂。
再び戦闘が再開した。
といっても、あとは掃討戦の様相。
どこまで追い詰めるのかな?

あー。リーダー、幹部クラスは殺害。
その血縁者も殺害。
それ以外は勝者に従う、って感じだな。

終わった終わった。

そして、クラボシの倉庫は、、、、。
龍はスルーしているが、
結局見た目が目立ってるのよな。

ちとめんどくさいが、倉庫の位置をちょっとずらしておくくらいのことはするか。

というわけで、クラボシ担当のAIである
脳クラちゃん、あとはよろしく!

転生船長 第59話 - エランゲシュについて

さてさて、ゲットしたエランゲシュこと魔法結晶について、
現物をチェックしていくとしましょうかね。

30テンス分のエランゲシュ、ということで、
サイズにはばらつきがあるが、
拳大のエランゲシュが5個と、
その半分くらいの大きさのエランゲシュが7個と、
小粒のエランゲシュがザクザクこまごまと大量にある感じ。

うーん。
キリよく拳大のエランゲシュ10個、がよかったなー。
まあ、贅沢は言っとられんか。

純度、どんなもんですかね。
うーん。
高くはないっすな。
まーこんなもんかなー。

あと、放っとくと劣化していく感じのようで。
これはまあそうだわな。

魔法結晶として保管しておける状態にしようと思ったら、
劣化防止の処置をしておく必要があるのだが、そんな技術はセンティリアにはないわな。
これは致し方なし。
これ一個一個にする必要があるので、
小粒のやつにやるのめんどくさいのよね。

とりあえず、取り急ぎ、拳大5個とその半分くらいの7個から
処置をしていきますかね。

・・・・・

どわーっ!
終わったー!
疲れたー!
1日作業だったぜ。

で、残りの小粒のやつがありますな。
これ何個あるんだ。
うーん。
これ数えるのがめんどくさくなるくらいあるな。

小粒の魔力結晶を一つにまとめる、という錬金術もあるにはあるが、
それはそれなりに魔力を使う上に、
若干劣化する上に、若干魔力総量も減るのだ。

だから丁寧に一つ一つ処置をして保管しておく、
というのが正しい対応ではある。

正しく対応された小粒の魔力結晶は、
それはそれで細かい用途で使う時に便利ではあるのだが、
こんなに小粒がたくさん必要なのかというと、
いや、こんなにはいらない。
20個前後くらいあれば、十分だ。
でもその処置をやろうとすると、2日くらいかかる。

処置というのは1つ1つ丁寧にする必要があり、
どれだけ小粒でもその処置の手間はそんなに変わらないのだ。

AIちゃんにやらせると、
その処置の精度が高くないので、
こっちがその処置内容をチェックする必要がある。
で、チェックの結果NGが見つかったら、
こっちがそのNGの対処をすることになるのだが、
じゃあ、それで問題ないのかというと、
処置の仕方が悪くて、結局劣化してしまっていたり、
魔力総量が減っていたりすることもあるので、
そういうの考えると、最初からこっちでやった方がよかったりするのだ。

悩ましい。

うーん。

・・・・・

結局、比較的大きめの20個までは丁寧に処置をして、
残り100個くらいあるやつは、劣化覚悟でひとまとめにしてから、
できた魔力結晶に劣化防止処置をした。

ただ、ひとまとめにした結果だが、拳半分サイズ1個、になった。
・・・・いやこれ総量減りすぎじゃない?
しかも一番劣化が強く、純度がかなり低い。
しかもひとまとめにする錬金術って結構疲れる上に、時間もかかるし、めんどくさい。

おしょう君や。
今度から小粒のやつは取引から弾いてもらってもいいかい?

「じゃあ、今後の取引で発生した小粒のものは、私がもらってもいいですか?」

いやいや。
小粒分のテンスを、中程度のサイズのテンスとして取引をしたらいいじゃないか。

「キサラの言わんとすることはわかりますが、
 向こうにとっても小粒のものは価値が低い扱いです。
 サイズ大きめの結晶は向こうも基本的に出し渋ります。
 そのあたりは私が交渉して調整してるんですが、
 なるべく大きめサイズのものを取る様な交渉にはもともとしているのですよ。」

まあ、そりゃそうか。そりゃそうだよな。
でもなー。
おしょう君、その小粒のやつって何に使うの?

「劣化覚悟で処置なしのまま保持しておいて、魔力ストック扱いにします。
 そういうものだとして運用する分には問題ないですよ。」

あー。まあねぇ。

「キサラは自前の魔力を持っているので、小粒の結晶にあまりメリットを感じないかもしれませんが、
 私は自前で魔力を持っておらず、基本的に魔力装置に頼ることになります。
 ただ、それでできることには限りがあります。
 そこで小粒でも魔力結晶の形で魔力ストックしておけると、突発的な問題が出た時の対応力があがります。
 やはり魔力結晶で得られる出力というのは、とても大きいですからね。
 もらえるならありがたいですね。」

おしょう君には頑張ってもらう必要あるからなー。
よし、君にあげよう。

「ありがとうございます。」

うむうむ。良きにはからいたまえ。

転生船長 第58話 - つっこまれるキサラ

センティリアとの取引は定期的に行うことにした。
やりとりは、おしょう君に全面的に任せることに。

だいたいどのくらいの頻度で、
どのくらいの量を取引していくのが適切かも含めて、
おしょう君に丸投げすることにした。

キサラの仕事は虹結晶を用意することだけ。
それ以外はおしょう君に専属であたってもらい、
キサラはおしょう君を顎で使うだけにすることとした。

おしょう君はその方針にOKしてくれたが、
一つだけ言われた。

「可能性の一つですが、また、魔術を見せて欲しい、
といった要望が上がってくる可能性があります。
その際には、対処をお願いします。」

「おしょう君がやってくれていいよ」

「今は通信でやりとりしているだけですが、
実際に姿を見せることを向こうに求められた場合、
どうします?
ゴーレムを見せるのはあまりいい策ではないですよ?」

「え?だめ?」

「その技術に強く興味を持たれることとなり、
今後の取引の交換条件に持ち出される可能性があります。」

「あー。」

「それ、めんどくさがってるだけですよね。
もちろん、問題のある要望を向こうが挙げてきた場合は
突っぱねる方向で交渉しますが、
キサラが対処した方が話が早いケースもあると思いますよ。
その場合には対処をお願いしたい、というだけです。」

「わかった。やる。」

「お願いしますね。」

「あれ?そもそも魔力結晶と虹結晶の交換は、
おしょう君がやるんだよね?
ゴーレム使わずにどうするの?」

「向こうの科学技術に合わせた程度のレベルの
ロボットを使ってやりますよ。」

「魔法の実演もそれでいいじゃん」

「魔法を使えるロボットって、
センティリアからすると完全にオーバーテクノロジーです。
それって結局ゴーレムですよね?」

「バレたか」

「はい、バレバレです。」

「うう、、、、。」

「では、よろしくお願いしますね。」

しっかり者のおしょう君からツッコミを受けるキサラであった。

転生船長 第57話 - 取引完了

タンターニュの雨はあちらさんにうけた。
向こうは有人の宇宙船。
こちらは生身。
まずこの段階で疑われた。
幻覚ではないのかと。

あちらのキャプテンが宇宙服を着てこちらにやってきた。
宇宙服ごしに握手でもしますか。
キャプテン感動。

宇宙船に招待された。
ホイホイついていきました。
クルー達感動。

で、さっそく例の魔法を披露してくれといわれたので、
雨を降らせた。

宇宙船の内側から外を見てもピンとこないでしょうということで、
宇宙服を着たキャプテンと一緒に船外へ。

雨降ってますねー。
宇宙服が濡れていきますね。

なぜかキャプテンが宇宙服を脱ごうとしたので止めて、
宇宙船に戻らせた。
宇宙船に戻ると宇宙服がびしょびしょです。
これはこれで証拠になるでしょうということで、
乾燥もさせずそのままに。

その場で虹結晶とエランゲシュを交換。

持ってきてくれていたというのは、
とても誠意のある対応ですな。

今後とも、良い取引をよろしくお願いします。