気持ちの流れるままに、物語を書いています。

転生船長 第48話 - 30000年問題

30000年くらいでこの恒星系が急激に銀河の中心地に引っ張られ始める問題。
略して30000年問題。

まあ、私だけ脱出ってのは実のところそんなに難しくない。
というか今からでもできる。
ただ、母星の愛着ないのかといわれると、、、、
まあ、、、、
そんなにはないかもしれないなー。

ただ、放置して逃げるというのも、
見殺しにするみたいで、ちょっと気分悪いのよね。

宇宙船を何台も作って、この星の知的生命体全員分を乗せる、
ってのも時間をかければ可能かもしれないが、
まあ、乗らないってダダこねる人がいたり、
なんやかんや問題が出て、
面倒事に巻き込まれたりってのは確実にあるだろうから
それも微妙に気乗りしないのよね。

まあ、一つ思いつくのは、恒星系を外に引っ張る、というもの。
銀河の内側に落ちていこうとしているのだから、外に引っ張ることでそれを防ぐという。
できるかできないかでいくと、
膨大な魔力があれば、って話になり、そしてそれは現実的ではない。

そもそも私の寿命を十分に延ばせるだけの魔力がないってレベルなのに、
恒星系を外に引っ張るって、桁が違いすぎる話だ。


とりあえずマイティには話だけでもしておいて、
そちらに考えることは任せて自分は脱出、という手は・・・
あるな。

なんだかそれが一番良い気がしてきた。
マイティがこの惑星外にどれだけ目を向けているか、
ということ次第な気はするが、、、
ふーむ。

ただ、そういう次元の話をマイティに持っていくとなると、
そのことを教えてハイ終わり、ではなく、
なんらかのトラブルが起きる予感もするのよね。
故郷の村の人達に迷惑がかかるのもない話ではない。

いずれにせよ、難しいわよね。
どうしたもんかしら?