気持ちの流れるままに、物語を書いています。

転生船長 第65話 - もしトラブルにあったなら

改めてアース訪問について考えてみることにしよう。

前回はあんまり気にしていなかったが、
今回はわりと現地人の群れに突入していくことになるので接触もあるし、
トラブル発生で身に危険が及ぶ可能性もあるだろう。

結構丈夫なbodyではあるし、
宇宙空間や深海10kmという体に優しくない環境においてはバリア貼って凌いでいたりするが、
バリア貼った状態で現地人の群れに突入するわけにもいかない。

バリアなし状態で現地人とのふれあいタイム中に
刃物で刺されたり、飛び道具で頭部を撃ち抜かれる、
なんてレアケースもあるわけで。

なにせエキサイティングなライブin U.S.Aにて
現地人ともみくちゃなシチュエーションなもので、
何があるかはわからないのだよ。

ふーむ、どうしようかね。
あれでいこうか。あれ。
ハンカチ。
最近あんまり使う機会がなかったけど。

ハンカチの表の布と裏の布の間に挟まっている特殊合成魔法布に、
魔法陣がびっしりと書いてある。見た目はたかがハンカチだが、こやつには、
私の命を狙うような物理攻撃・魔法攻撃を自動的にガードしてくれるシールドをはる機能が
しっかりきっちりと搭載されている。
ハンカチには防犯機能も搭載されていて、勝手に人に盗まれるようなヘマも起こらない。
私がどこかに置きわすれても、勝手に私のポケットに戻ってくるやつだ。

ただ、現地人とのふれあいタイム中は、直接的に体の接触もある訳で。
そんな状態でこのハンカチのシールド機能がオンになっても、
体を接触している部分経由で近接攻撃やら即効性の毒やらで攻撃されることに対しては、
シールドの内側から攻撃されることになるので防護がきかない。

ハンカチのガード性能のアップデートが必要ですなあ。

ふーむ。
私の体の内側に、インナーシールドを構築するのをやってみるか。

これは結構高度な魔術になるのだが、
脳、臓器、骨、毛細血管を除く血管、臓器以外の眼球や性器など代替の効かない主要パーツを
部分的にシールドするメインインナーシールドと、
皮膚のすぐ内側にうっすらと膜のように貼られるボディインナーシールドの二層構造になっており、
体内に入ってきた攻撃性のある異物を弾き出し、ダメージを負った部分を速攻で治療していく機能を持つ魔術だ。

例えば、頭部を飛び道具で撃ち抜かれると、
ボディインナーシールドが反応して、
頭皮はめくれて血は出るが、それ以上に弾丸や鏃は体内に入ってこず、ガードされる。

剣で目を狙われると、メインインナーシールドが剣を弾く。
暗器で毒を体内に注入しようと試みられると、ボディインナーシールドが針が深く刺さってくることをカットし、
メインインナーシールドが血管に入ってくる異物(毒・微生物・空気含む)を空間転移で体外に弾き出す。

関節技をきめられると、痛みを感じるレベルになる手前で、
ボディインナーシールドとメインインナーシールドが連携して、
それ以上敵の力が私側に極まらないようにガードされる。

強力な爆弾が私に直撃しようものなら周囲は吹っ飛んで、私はボディインナーシールドに守られるものの、
皮膚は全て吹っ飛ぶので全身血だるま→全身大火傷になり、服は全て焼失し、
衝撃で吹っ飛ばされるもののメインインナーシールドで主要部位はガードされ、
全身大火傷で倒れ込んだ私の皮膚、その他、ガードしきれなかった部位(髪の毛含む)が速攻で治療され、
瓦礫の山の中で
「なにすんのよ!痛いじゃないの!」
と自動的にシュシュ代わりとなったハンカチで髪の毛がまとめられただけの裸で叫ぶ無傷の私ができあがる。
・・・・我ながらシュールな光景だなあ。

という訳で、ハンカチをアップデートして、このインナーシールドを内包する魔術を、
ハンカチのガード性能として構築しようという訳だ。

ハンカチのアップデートは、簡単にできるのかって?
はっはっはー!
んなわけあるかいな!

エキサイティングのために、頑張ろう、私。