転生船長 第59話 - エランゲシュについて
さてさて、ゲットしたエランゲシュこと魔法結晶について、
現物をチェックしていくとしましょうかね。
30テンス分のエランゲシュ、ということで、
サイズにはばらつきがあるが、
拳大のエランゲシュが5個と、
その半分くらいの大きさのエランゲシュが7個と、
小粒のエランゲシュがザクザクこまごまと大量にある感じ。
うーん。
キリよく拳大のエランゲシュ10個、がよかったなー。
まあ、贅沢は言っとられんか。
純度、どんなもんですかね。
うーん。
高くはないっすな。
まーこんなもんかなー。
あと、放っとくと劣化していく感じのようで。
これはまあそうだわな。
魔法結晶として保管しておける状態にしようと思ったら、
劣化防止の処置をしておく必要があるのだが、そんな技術はセンティリアにはないわな。
これは致し方なし。
これ一個一個にする必要があるので、
小粒のやつにやるのめんどくさいのよね。
とりあえず、取り急ぎ、拳大5個とその半分くらいの7個から
処置をしていきますかね。
・・・・・
どわーっ!
終わったー!
疲れたー!
1日作業だったぜ。
で、残りの小粒のやつがありますな。
これ何個あるんだ。
うーん。
これ数えるのがめんどくさくなるくらいあるな。
小粒の魔力結晶を一つにまとめる、という錬金術もあるにはあるが、
それはそれなりに魔力を使う上に、
若干劣化する上に、若干魔力総量も減るのだ。
だから丁寧に一つ一つ処置をして保管しておく、
というのが正しい対応ではある。
正しく対応された小粒の魔力結晶は、
それはそれで細かい用途で使う時に便利ではあるのだが、
こんなに小粒がたくさん必要なのかというと、
いや、こんなにはいらない。
20個前後くらいあれば、十分だ。
でもその処置をやろうとすると、2日くらいかかる。
処置というのは1つ1つ丁寧にする必要があり、
どれだけ小粒でもその処置の手間はそんなに変わらないのだ。
AIちゃんにやらせると、
その処置の精度が高くないので、
こっちがその処置内容をチェックする必要がある。
で、チェックの結果NGが見つかったら、
こっちがそのNGの対処をすることになるのだが、
じゃあ、それで問題ないのかというと、
処置の仕方が悪くて、結局劣化してしまっていたり、
魔力総量が減っていたりすることもあるので、
そういうの考えると、最初からこっちでやった方がよかったりするのだ。
悩ましい。
うーん。
・・・・・
結局、比較的大きめの20個までは丁寧に処置をして、
残り100個くらいあるやつは、劣化覚悟でひとまとめにしてから、
できた魔力結晶に劣化防止処置をした。
ただ、ひとまとめにした結果だが、拳半分サイズ1個、になった。
・・・・いやこれ総量減りすぎじゃない?
しかも一番劣化が強く、純度がかなり低い。
しかもひとまとめにする錬金術って結構疲れる上に、時間もかかるし、めんどくさい。
おしょう君や。
今度から小粒のやつは取引から弾いてもらってもいいかい?
「じゃあ、今後の取引で発生した小粒のものは、私がもらってもいいですか?」
いやいや。
小粒分のテンスを、中程度のサイズのテンスとして取引をしたらいいじゃないか。
「キサラの言わんとすることはわかりますが、
向こうにとっても小粒のものは価値が低い扱いです。
サイズ大きめの結晶は向こうも基本的に出し渋ります。
そのあたりは私が交渉して調整してるんですが、
なるべく大きめサイズのものを取る様な交渉にはもともとしているのですよ。」
まあ、そりゃそうか。そりゃそうだよな。
でもなー。
おしょう君、その小粒のやつって何に使うの?
「劣化覚悟で処置なしのまま保持しておいて、魔力ストック扱いにします。
そういうものだとして運用する分には問題ないですよ。」
あー。まあねぇ。
「キサラは自前の魔力を持っているので、小粒の結晶にあまりメリットを感じないかもしれませんが、
私は自前で魔力を持っておらず、基本的に魔力装置に頼ることになります。
ただ、それでできることには限りがあります。
そこで小粒でも魔力結晶の形で魔力ストックしておけると、突発的な問題が出た時の対応力があがります。
やはり魔力結晶で得られる出力というのは、とても大きいですからね。
もらえるならありがたいですね。」
おしょう君には頑張ってもらう必要あるからなー。
よし、君にあげよう。
「ありがとうございます。」
うむうむ。良きにはからいたまえ。