気持ちの流れるままに、物語を書いています。

転生船長 第55話 - 格上との関係性

センティリアの星系侮りがたし。
格上の存在おった。

前世でも格上の存在というのは色々といて
格上となると基本的に不老不死に限りなく近く
すーんごく長生きしている。

命が肉体に依存している生命体はやはり物理的なものが弱点になるので、
そういう存在は精神生命体だったり、
あるいは、物理的に消滅してもベースとなる精神体から物理体を再構成できる、
というのが基本だった。

私はその域にはいけなかったが、
そういう格上の存在との関係性の基本としては
「絶対に機嫌を損ねないこと」
というのが私の信条だ。

関わりがあると相手の機嫌を損ねることも出てくるもので
そうなると服従するか、
あるいは、敵対して滅ぼされるか、
のどっちかのパターンになってしまうことがそれなりにある。

対等にやりとりしようとするなら、こちらも同格の存在になるか、
あるいは、対等にやりとりできるようなものがこちら側にあるか、
という必要がある。
それができないなら「関わらない」のが良い。

そして私の選択は「関わらない」だ。

もちろん格上の存在には穏健なのも沢山いて、
敵対するような関係性になってもそこまでのことはやってこなかったり
敵対する前に色んな調整が入って
そこまで関係性が悪化しない、というのがほとんどだ。

ただ、宇宙には色んな価値観がある。
根本的に交われないようなのも沢山いる。
それは格上の存在であっても同じ。

揉めれば最終的にはどちらかが滅びるまで決着がつかない、
ということは絶対にあるし、私も何度か経験があって勝利を重ねてここまできた。
そんなときはどうしても力が必要になるが、
そもそも敵わない相手とのやりとりでは、揉めないことが必須。

だったら最初から関わらなければいい、というのが私の信条。
命は大事だからね。

というわけで、関わりません。
向こうもこちらにそこまでの興味はもってないだろうしね。