気持ちの流れるままに、物語を書いています。

転生船長 第18話 - キサラ5才家事手伝い

5才になった。
ママの手伝いが格段に増えた。
というのも、妹が生まれたからだ。

自分の体をロボットのように扱う魔法がある。
錬金術で作った道具で見た目はハンカチ。
だがハンカチの表の布と裏の布の間に挟まっている特殊合成魔法布に、魔法陣がびっしりと書いてある。
この魔法布の生成にめっちゃ魔力使った。
宇宙船作るのの1/4くらいの魔力と労力を使うことにはなったが、
これは一度作るとめちゃくちゃ便利で、非常に価値が高いもの。
私の命を狙うような物理攻撃・魔法攻撃を自動的にガードしてくれるシールドをはる機能や、
どこかに置き忘れたり、盗まれたりした時に自動的に私のところに転移して戻ってくる機能とか、
もうとにかくものすごく高機能。私の錬金術最高傑作の1つでもある。
だが、見た目はハンカチ。

これの錬金生成のために、星系間貿易関連の準備作業はしばらくほぼストップしたが、仕方ない。
いずれそのうち必要になると思って、今世でも何処かのタイミングで絶対作ろうと思っていたやつなので、
これは必要経費のようなもの。

こいつには人工知能のようなものがあり、動作を覚えると私頭で何にも考えなくても、
私の体をハンカチさんが勝手に動かして、単純作業ならしてくれるようになる。これが便利なのだ。
身体強化魔法をかけて、この自動単純作業ハンカチを使えばあら不思議。
私頭はぼーっとしていても、掃除・洗濯・調理などなど全部できる。
育児は流石にママに任せて、それ以外を私が担当。
5才にしてママの家事のほとんどはできるようになった。

え?
ご飯のメニュー?
それも含めて適当にハンカチさんが考えてくれる。
ハンカチさんまじ優秀。
またときどきいいタイミングでパパが苦手な野菜を使ったメニューを自分が調理し始めるの見て、
まじ笑った。

「キサラは頼りになるわね。ママすごく助かるわ。」
「へへへ〜」


妹の名前は、ラララ。
なんというか、歌が上手くなりそうな名前だ。
いや、可愛いものですね。


家事手伝いの間は、見た目は私はめちゃくちゃ働いているように見えるが、
実際は脳内端末をひたすらいじっている。
家事しているときは無表情になるので、ママにちょっと顔が怖いとか言われたが、
無表情でひたすら家事に集中する人なんていくらでもいるでしょ、という言い訳を自分にして、
ひたすら脳内端末をいじりつつ、チカボシのドックを遠隔操作しつつ、
第6惑星の第8衛星の倉庫作成を進めている。

ハンカチ作成でしばらく止まっていたからな。まだまだお時間かかりそうです。

無表情の弊害もハンカチさんに解決してもらえばいいのでは?
というアイデアが生まれてしまった。
よし、ハンカチさんにその機能も組みこもう。

ああ、また倉庫作成が先延ばしになる、、、、。