気持ちの流れるままに、物語を書いています。

転生船長 第24話 - キサラ11才、商売相手の惑星調査

11才になった。
商売相手の惑星を調査中。

この惑星。宇宙船っぽいのはある。
ただ、性能があまりにもしょぼい。
基本的に無人の探索船ばっかり飛ばしてる。
有人のものも飛ばしたことはあるようだが、せいぜいこの惑星の周りをまわっている
小さな衛星まで行って、一応、着陸はして、で、帰ってきた、というもの。
なんだそれは。
いろいろできないことが多すぎだろ。

あと、魔法は基本的になし。
力の弱いものはなんかちょこちょこあるが、
もう基本的にはないと言っていい状態。
まあ、それはいいや。
それぞれ惑星の事情ってものがあるわな。

ただ、宇宙船の性能がね、、、。
これは、基本的に自分たちの惑星以外とやりとりしたことないって
前提で考えたほうがいいわね。

となると私が他の惑星からやってきた、
というので堂々と名乗りをあげて登場すると
「出た!宇宙人だ!」
となる。
いや、そういうことがしたいんじゃないんだけど、そうなるな。
見た目はこの惑星の人達と私でほぼ一緒。見た目での違いはないといって差し支えない。
あれ?そうなると
「お前は本当に宇宙人か?!」
となるな。
疑われても困るし信じてくれなくても一向に差し支えないのだが、
なんというか、めんどくさー。

やっぱりこっそり潜入して、現地の人とやり取りでのインゴット入手、だな。

そうなると、言語の問題があるよなぁ。
惑星内で言語は統一されていないので、
潜入先の地域のものを覚えるのが良さそう。

地域によって髪の色や肌の色や体型なんかが違うので、
私の見た目に近い地域を選んだほうがいいな。
あと、治安のいいところ。
戦闘になったら魔法の使えるこっちが圧倒的に有利で、
勝負にもならないだろうが、揉め事は避けたいところ。
となると、、、、この島国が良さそうね。
私の肌の色は黄色、髪の色は黒だが、ちょっと青色が入っている。
この地域にそういう見た目の人達は、、、、青色混ざりはいない、、、、、
まあ、髪を染めている人達もいるから、そういう感じであればごまかせるかな。
この惑星内での発展具合も進んでいる方で、
この地域に住んでいる人達の性格も礼儀正しく温和な感じ。
うん。ここにしよう。
で、ここの言語を覚えていこう。


それにしても、村は平和で変化がない。
ただ、ご近所付き合いでは、あと何年かしたら嫁としての嫁ぎ先の話がでてくるな。
さて、どうやって逃げるかねぇ。

基本的に色恋は苦手なのよね。
こちとら宇宙船乗って商売するので、パートナーは同等レベルの魔法が使えないと目線が違いすぎてお話にならないのだが、
そんなやつこの惑星にいないだろうし。
そこまで鍛える?私が?はっはっは。
鍛えて伸びるかどうかでいくと、能力的にオプティには無理そうだぞ。
「結婚してくれ、船はおりろ」
とか相手が言いだしたら、めんどくさくて仕方がない。
さてさて、どうやって逃げるかねぇ。