気持ちの流れるままに、物語を書いています。

転生船長 第25話 - キサラ13才、村脱出計画

13才になった。
色恋の話が本格的に始まったので、
本格的に村脱出計画を練ることにした。

文化的には、出稼ぎというか、奉公に行く、みたいな形で、
王都に行くパターンがあるようだ。
奉公先でそのまま居着いてしまう、というのもありがちなようで。
口減らし的な感じだろうか。

まあ、我が家はそんなことする必要がないというのがあるので、
ここを突破するにはどうしたものか、、、。

そういえばアレンが6年くらい前に王都に行って、
冒険者として独り立ちしていたな。
女性冒険者もいるらしい。
ふむ、、、。

そ れ で い こ う。

王都に行ってしまえば、後はどうとでもなるだろう。

そういえば冒険者って何するんだ?

どれどれ、観察させてもらいますかね。

マイティの街から、オプティの王都にまとめて素材集めの依頼が定期的に来る。
マイティの街周辺で集めるのが難しいような、オプティの街の周辺にある素材を集めるのが冒険者のお仕事。
魔物を狩って得る素材もあるが、強い魔物の素材収集や、レアものについては、
報酬が高額になるケースもあるようだ。
マイティはレムにもこういった依頼をするパターンがあるようだが、
オプティの方が人口が多く、街の数も冒険者の数多いので、依頼はそちら側のが多めのようだ。
特にオプティの王都には仕事がたくさんあるようだ。
ただ、危険な仕事も多いので、冒険者である程度稼いだら引退して店を開くなり、
田舎に引っ込むなり、というのがよくあるパターンのようだ。

うん。
これだな。

女の冒険者としてしばらくやったあと、引退して王都で魔法具屋を営む、と。
で、村の色恋から逃げてしまい、あとは、ゆっくり恒星系間貿易を楽しむ、と。

これだ。
これでいこう。


「お父さん、お母さん!
 私!
 冒険者になりたい!」

キサラ13才。
両親にとりあえずのジャブ打ちではなく、
ストレートからビシッと決めることにしたのだった。