気持ちの流れるままに、物語を書いています。

転生船長 第36話 - 発見!手頃な現地人

いいの見つけた!

なになにー、木村武志っていうのね。
45才のプログラマー。男性。独身。
趣味はオカルト。で、走り屋。で、ライトノベルをよく読み、異世界転生ものが好き。
心霊スポットを見に行った帰りに崖から転落、と。

完全に気を失ってるわね。
私が助けなければ死ぬわね。
というわけで助けましょう。

遠隔操作で、ごにょごにょ、と。
ほい、これで大丈夫、と。

本人が覚醒するまでに、現地に移動しておきましょうかね。

わりと距離あるので、シュババっとお空を飛んでいきましょう。
大雨のなか夜空を移動。
雨に紛れられるから、まあ気づかれないでしょ。

ほい、現地に到着。
たぶん、車はもうダメでしょうね。
本人は、まだ気を失ってるわね。

というわけで起きてもらいましょう。
ちょいちょいっと。
お、反応した。
今、ぴくっと動いたわね。

「う・・・・」
「もしもーし。大丈夫ですかー。」

(どうよジャパン先生、私の現地語。)
(キサラ、完璧ですよ。傘も持たずに全身全く濡れていない以外は。)

どわっ!
いきなり違和感ありすぎでありましたね。
傘、傘、と。
たしか、あんな感じの形のやつでしたな。
錬金術で生成、っと。

よし、これで見た目は完璧だ。

(キサラ、この惑星のこの国で、深夜に見た目若い女性がそんな普段着で傘をさしてこんな山中を・・・・)
(ジャパン先生うるさい!)

よし、これで見た目は概ねOKだ。
誰がなんと言おうとOKだ。