気持ちの流れるままに、物語を書いています。

第4話「お買い物」

アリスとイアンが明日の支度をしていると、
ランチの材料が足りないことに気付き、
アリスは買い物に出ることになりました。

「ごめんね。段取り悪くって。」
「いい、いいって。私も忘れていたし。」

ラウルさんのお店は、港町バザーレの中心部にあり、
市が開かれている場所から、そう離れているわけではないが、
もうお昼をまわってだいぶたっているので、
閉まり始めている市もあるのだ。

急がなくてはいけなかった。

「買ってきてほしいのは、じゃがいもと、小麦粉。
 マリアおばさんのところが、安くて品がいいから。
 じゃあ、よろしくね。」
「うん、わかった。」

アリスは店を出て、早足で市に向かった。

市は閉まりかけているところもあったため、
人はまばらになってきていた。
マリアおばさんのお店はまだ閉まっておらず、
アリスは無事、買い物ができそうだった。

「こんにちは、マリアおばさん。」
「アリス、久しぶりだね。
 明日から店を開くんだって?
 頑張ってるね。」
「うん。ありがとう。」

アリスは品を選んで、手早く買い物を済ませる。

「明日、あたしも休憩のときに、
 散歩がてら、よらしてもらうよ。」
「はい!よろしくお願いします。」

アリスは、無事、買い物を済ませるが、
ところが、この後、帰り道で、
アリスはちょっとしたハプニングに巻き込まれることになる。

それは、次回のお話で。