気持ちの流れるままに、物語を書いています。

転生船長 第29話 - キサラ16才、素材屋をやりたいねん

16才になった。
「ココネネ」を定宿として、定期的に通信所に通い、自作した素材を売り込む日々。
順調に収入は得ており、店を持つための元手が着々と集まってきている。

例のオプティ氏の名前は、アリアーラ。
アリアーラ氏はあれからたまに話しかけてきては、
彼が珍しいと思う素材があれば、たまに渡したりしている。

アリアーラ氏のつてもあって、私に個人的に指名してきて素材を発注してくれる人も出てきた。
これは、店を構えるのなら素材屋みたいな感じがいいのかな?

うん。こちらは非常に順調。


問題はあれですよ。
商売相手の惑星ですよ。

色々ジャパン先生とも議論を重ねたが、
とにかく向こうに行って自分にできることで稼げる方法を探る必要があるのでは?
という感じになってきている。
これは実際に現地に行ったほうが早いかねぇ。

とはいえ、こちらでの生活もある。

ふーむ。

よし。

オプティがゴーレムを使っているのを見たことあるので、
こちらでの生活に関しては、ゴーレムが運営するお店を構えるようにしよう。
そして、基本的にそのゴーレムに店番をやらせて、
店主である私は店の中に引きこもっている、という感じにしよう。
遠隔操作でゴーレムを通して私が喋るようにしておけば、
私と直接やり取りしたい人の相手もできるだろう。

それを周囲の人に定着させるのにだいたい成功したら、
私は晴れて宇宙船に乗って、現地に向かう、と。
ゴーレムとは通信しながら、素材屋はゴーレムに任せて、私は現地で頑張る、と。

うん。そうしよう。

となるとまずやることは、ゴーレムの作成ですな。