気持ちの流れるままに、物語を書いています。

第三葉

美奈子は、関西大学に通う大学生2回生だった。

その日は友達4人でドライブに出かけており、
その道中、心霊スポットを見に行こう、という話になった。

「すっごい怖いところオレしってるで。
 落ち武者の呪いがあるところや。」

ドライバーの拓也が言った。
彼は、美奈子のサークルの先輩で、同じ大学の3回生だ。

「え~。それってやばいんちゃうの?」

助手席の静香が言った。
彼女は、拓也の彼氏で、金蘭女子短大の2回生だ。

「オレ、ちょっと霊感あるで。
 やばくなったら、オレがお払いしたるわ。」

美奈子の隣に座っている、同じ大学の2回生の俊彦が言った。

みんな関西出身なので、関西弁である。

そんな話をしながら、4人の乗る車は、
七夕侍の伝説の残る別荘へと向かっていった。




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