気持ちの流れるままに、物語を書いています。

転生船長 第20話 - キサラ7才、倉庫の星に名前をつけました

7才になった。
相変わらず家事手伝いをやりつつ、
裏で倉庫作成をしています。


第6惑星の第8衛星。
いいかげん名前をつけよう。
何がいいかね。
クラボシ。ほし、それでいこう。

クラボシは隠蔽済みのスペース確保と、燃料コア設置までは終わっております。
資源の搬入と搬出は基本的に転移でするが、超・超・大容量の転移になるので、
専用の魔術装置がないと全部自力でやることになり結構大変っす。
なので、こういった倉庫には大容量転移魔法装置がつきものでして、今はその設計を進めております。

直接宇宙船をドックにいれて人が色々マシンを操作して荷物の出し入れをするタイプの倉庫もあるが、
一人運用でそんなことはできない。
個人で倉庫でセキュリティ諸々考えると、隠蔽済みのスペースに大容量転移魔法装置を設置して、
転移で荷物を出し入れする、というのが、お金持ち or 魔法技術持ちの方々の個人倉庫運用の鉄板だ。


クラボシの完成にはまだまだ時間がかかりそう。
大容量転移魔法装置を一からつくったことはないので、
ちょっと苦労しています。

あと、なんかあったときのための、防衛用の兵器の設置も考えておいたほうがいいだろうな。
隠蔽魔法の内側に自動でシールドを貼る装置と、自動反撃用の装置。
攻撃を受けた時にこちらにアラートを投げたり、それらの装置を制御する司令塔となる人工知能。
守るだけではなく打って出るための自動制御の宇宙船数台。必要なのはそんなところかな。
うわ、、、やることめちゃくちゃ多い。

遠い目をしておこう。



転生船長 第19話 - キサラ6才、お姉ちゃんです

6才になった。
育児の手伝いもするようになった。
妹のラララ、かわいいねん。

育児だけはハンカチさん任せにしないでやってます。
ママとの家事分担割り振りは、私が育児3割、他5割。
ママが育児7割、他5割、といったところ。
ぼちぼちやっていきましょう。


村の子供達のリーダーであるアレン14才が来年王都に行って冒険者として独り立ちするらしい。
おお、頑張ってくれ。
そういうパターンもあるのだな。

冒険者は女性もいるらしい。
となると、、、そうか。
表向きは冒険者で、裏でやってる星系間貿易が本業、というやり方もできそうだな。

「私も冒険者になりたい!」
「キサラは剣の筋もいいし、いいんじゃないか」

アレンもそう言ってくれてるよ。よしよし。

冒険者は街の周囲の魔物を倒して素材を持ち帰ったり、強力な魔物を排除して街を守ったりするのが仕事のようで。
ときに、戦争があるときには傭兵的なポジションで国防の一部を担うこともあるらしい。
うん、これは私向きだな。

貿易に使う文明にちなんだ商品も、冒険者でいろんなところにいくのなら集めやすいかも。


転生船長 第18話 - キサラ5才家事手伝い

5才になった。
ママの手伝いが格段に増えた。
というのも、妹が生まれたからだ。

自分の体をロボットのように扱う魔法がある。
錬金術で作った道具で見た目はハンカチ。
だがハンカチの表の布と裏の布の間に挟まっている特殊合成魔法布に、魔法陣がびっしりと書いてある。
この魔法布の生成にめっちゃ魔力使った。
宇宙船作るのの1/4くらいの魔力と労力を使うことにはなったが、
これは一度作るとめちゃくちゃ便利で、非常に価値が高いもの。
私の命を狙うような物理攻撃・魔法攻撃を自動的にガードしてくれるシールドをはる機能や、
どこかに置き忘れたり、盗まれたりした時に自動的に私のところに転移して戻ってくる機能とか、
もうとにかくものすごく高機能。私の錬金術最高傑作の1つでもある。
だが、見た目はハンカチ。

これの錬金生成のために、星系間貿易関連の準備作業はしばらくほぼストップしたが、仕方ない。
いずれそのうち必要になると思って、今世でも何処かのタイミングで絶対作ろうと思っていたやつなので、
これは必要経費のようなもの。

こいつには人工知能のようなものがあり、動作を覚えると私頭で何にも考えなくても、
私の体をハンカチさんが勝手に動かして、単純作業ならしてくれるようになる。これが便利なのだ。
身体強化魔法をかけて、この自動単純作業ハンカチを使えばあら不思議。
私頭はぼーっとしていても、掃除・洗濯・調理などなど全部できる。
育児は流石にママに任せて、それ以外を私が担当。
5才にしてママの家事のほとんどはできるようになった。

え?
ご飯のメニュー?
それも含めて適当にハンカチさんが考えてくれる。
ハンカチさんまじ優秀。
またときどきいいタイミングでパパが苦手な野菜を使ったメニューを自分が調理し始めるの見て、
まじ笑った。

「キサラは頼りになるわね。ママすごく助かるわ。」
「へへへ〜」


妹の名前は、ラララ。
なんというか、歌が上手くなりそうな名前だ。
いや、可愛いものですね。


家事手伝いの間は、見た目は私はめちゃくちゃ働いているように見えるが、
実際は脳内端末をひたすらいじっている。
家事しているときは無表情になるので、ママにちょっと顔が怖いとか言われたが、
無表情でひたすら家事に集中する人なんていくらでもいるでしょ、という言い訳を自分にして、
ひたすら脳内端末をいじりつつ、チカボシのドックを遠隔操作しつつ、
第6惑星の第8衛星の倉庫作成を進めている。

ハンカチ作成でしばらく止まっていたからな。まだまだお時間かかりそうです。

無表情の弊害もハンカチさんに解決してもらえばいいのでは?
というアイデアが生まれてしまった。
よし、ハンカチさんにその機能も組みこもう。

ああ、また倉庫作成が先延ばしになる、、、、。


転生船長 第17話 - キサラ4才ですが何か?

4才になった。
一応ご近所付き合いとして、村の同年代の子供たちと遊ぶことにしている。
12才の男の子(アレン)がリーダー的ポジションで、冒険者に憧れているらしい。

お遊びでチャンバラを教えられている。
身体強化魔法とかそういうズルはなしで、
可愛い顔してニコニコしながら剣ふってます。

「お前、筋がいいな!」
「アレンありがとー。」

とりあえず、おとなしくしてます。


学校のようなものはないらしい。
空いてる時間にママが字を教えてくれる。
読み方は知ってるけど。書き方は知らないので素直に教わることにしている。

「キサラは飲み込みが早いわね」
「へへへ〜」

照れているふりはちゃんとしておきましょう。


「うちの子は賢いし器用だな。」
「そうね。子育ても随分楽なのよ。この頃色々と手伝ってくれるし。」
「私たちにはもったいないくらいの子だな。」

そんな会話をパパママがしているのを小耳に挟んだわ。
実際のところ中身こんなで、なんというか色々とごめん。


本業は星系間貿易をやるつもりだけど、
ここでの表向きの生活はどうしようかしら?

チカボシのドックに燃料コアをベースにした衣食住完備の生活スペースもできてるから、
色々放り出してのソロ宇宙船生活もやろうと思ったら今からでも実は始められる。

とはいえ、いきなりここからいなくなったらパパママびっくりさせちゃうし、
寂しがるだろうな。
一応、この惑星内に生活の拠点をある程度おいても良いとは思うのよね、、、、、
どうしていこうかしら?
悩みどころね。

オプティの平均寿命までは生きた後、
キリのいいところで死んだふりしてチカボシドックに実体を転送して、
もろもろ若返りして第3の人生を、というストーリーもなくはないか、、、。
そうこうしてから30000年問題にガチで取り組むというストーリーもなくはない、、、。

いや、本当どうしようかな?


転生船長 第16話 - 私キサラ3才児

3才になった。
食事事情が超個人的に良好なので身長が明らかに同じ年の子より高く、
身体能力も高いですがよろしくどうぞ。
お前本当にオプティか?とか村長に言われた。
失礼なやつだ。
パパが怒ってくれたから良しとしよう。


ついに宇宙船が完成した。
遠隔で試運転しているが、この恒星系内はもはや私の庭のようなものだ。
龍がうざいので、私のいる惑星にはあまり近寄らないようにしている。

商売相手の惑星は他星系。
ここの文明にちなんだものを商品にするか、
この恒星系にあるものを資源として商品にするか、まあ大まかにその2拓、になりそう。

この恒星系にある珍しい資源としては、錬金素材に使える虹水晶がある。
私が住んでいる惑星にはないんだけど、この恒星系のわりと外周に位置するところを回っている
第6惑星の第3衛星と、第8惑星にたくさんある。
たくさんあるといっても、惑星・衛星の表面にごろごろ大きな結晶が転がっているというのではなく、
狙ったところををある程度掘ると岩石の中に埋まっているという感じなので、
探して掘って集める必要がある。
高温に強い素材ではないので、チカボシに持って帰るのは微妙。
となると、チカボシ以外に資源用の倉庫があった方がいいわね。

虹水晶が商売相手が欲しいものかどうかはわからないので、
私が虹水晶を錬金して商品になるものを作らないといけないかもしれないし、
あるいは、他の資源で提供できそうなものがないか、もうちょっと調べた方がいいかもね。

とりあえず、倉庫作りますか。
龍がうざいので、バレないようにしようと思ったら、、、、
とりあえず第6惑星には衛星がたくさんあるので、その中でも小ぶりな第8衛星を倉庫にしようかと。
地中に空間を作って、そこに貯蔵していきましょう。
チカボシドックと同じ要領で隠蔽・シールドを設置してからの、燃料コア作成、といきますかね。

ぼちぼちやっていきましょう。


転生船長 第15話 - 私、2才になったのねん

2才になった。
歩いた、走った。べらべらしゃべった。
元気娘である。
私の名前はキサラというらしい。
前世は如月で、今世がキサラ。覚えやすいわ。

ところでここの飯は基本まずい。栄養素も足りてない。
そこで非常に便利な魔法を開発した。

美味しくない飯は美味しくすればいいのだ。ただし、私の口の中でだけだけどな。
といっても絶品料理になるわけではない。
私の口の中で筋張ったお肉や野菜はやわらかくなるのだ。右の奥歯で噛むとほろほろっとなる。
私の口の中で固いパンはやわらなくなるのだ。前歯で軽く挟むとパンが固い部分はさっくさくになる。
私の口の中で味気ないスープに味がつくのだ。唇に液体が触れた時、魔力を発動させると液体内の塩気が自動調整される。
私の口の中に入ったお肉には塩胡椒少々が、パンにはバターが少量自動付与される。はっはっは。
魔力使うけど。
絶品料理になるわけではないが、食べやすくなる。

一度固いパンを私がサクッと頬張った時にママが目を見開いていたが、顎が強い幼女で通した。
首を捻りながらママは味気ないスープにパンを浸して柔らかくしながら食べていたが、気にしない。
なんと言われようと私は顎が強いのだ。

栄養素不足?
大丈夫、足せばいいのだ。ただし、私の口の中でだけだけどな。
左の奥歯に魔力を通すと、スープに各種栄養素が自動付与される。
宇宙船製造技術を持つ私ならお茶の子さいさいだ。
カロリーとタンパク質はどうにもならないが、
ミネラルとかビタミンとか食物繊維とか微量でいいやつくらいならどうとでもなる。

根本的な食料不足は、、、致し方なし。
あれだよ。そのあたりはドックコアの魔力を使って、前世でお気に入りだったスイーツやらなにやらを再現させて、
こっそり手元に転送してモグモグしてます。
こないだあまりにもお腹がすきすぎて、牛丼食ったわ。
1/2人前ペロリよ。2歳児だけど。

この子なんで肌艶がよくて健康そのもので、2才にしてなんでそんなに発育がいいのか、というので、
ママが首を傾げているときがあったが、そんな細かいことを気にしていたら私のママはやってられないわよ。

食料とか家族に諸々提供する・・・?
うーん。
できないことはないし、やってあげたい気持ちもないではないけれど、
一度こういうのやりだすといろいろと問題あるんじゃないかしら?
提供するのは家族だけ?
それとも家族の所属するコミュニティー?
どこの範囲で秘密守れる?
なんだったらこの星の食料事情全部解決する?
はっはっは。
そんなことしてたら宇宙船を作る暇がなくなるじゃない。
私は聖人君主でもなんでもないのよ。


流行病で村の人が何人かなくなったと聞いたので、
軽く調べたら、ウィルス性だった。
とりあえず、私自身と家族の体内に侵入しているのもいたので、
家の中にいるやつも含めて、魔法でターゲットロックオンして全殺しした。
これやると体がちょっとあったかくなるので、お食事中にやりました。
パパママびっくりしてたけど、しーらないっと。
そのあと、村内+その周辺も含めてサーチしてからそこにいたのも全殺し。
魔力足りないから、ドックコア大活躍。いやー、作っといてよかったわ。
なんか村の中で噂になったらしいが、私がやったと気づける人はいなかったようで。
よかったよかった。
今日も平和だ。

気になったので全殺し直前にちょっと調べてみたら、森にいた魔物が家畜を噛んで、
そのときに侵入した特定の魔物の体内でしか生きられないウィルスが家畜内で変異して毒性が強まり、
それが家畜内で伝染して、最終的にそれが人にうつったのがそもそもの発端だったみたいね。



転生船長 第14話 - 私、1才になったのねん

1年たった。
そろそろいいだろうということで、喋ることにした。

いえいえ、色々と両親にカミングアウトしたという意味ではないですよ。
パパとママの名前読んだだけですよ。
他にも色々喋れるけど、まずはそのあたりから。
徐々に慣らしていきましょう。主に相手側への気遣い的な意味で。


チカボシのドックはほぼ完成。
ドックの魔力コアも順調に稼働中で、魔力は使いたい放題だぜぇ、グエッヘッヘ。
もう、ドックコア、でいいなこれ。
一番苦労したのは魔力コアのシミュレータアプリ周り。
「簡単コア設計ファブルちゃん」、これのメンテは全然簡単じゃなかった。
1つ修正するとバグが3つ出てくる。なんなんだこのアプリは。
このくそアプリが!
私、結局いちからアプリ作ったわ。


さて、ドックも完成したり、宇宙船開発には手をつけていきますかね。

やっとやってきたお楽しみタイムである。

宇宙船のコアは、ドックのコアと、かなーり違う。
ドックのコアは動かさないこと前提で作るが、宇宙船のコアは動いていること前提で作る。
動いている状態で空間から魔力を集めることができるようにする必要があるし、
宇宙船が戦闘中には色々と急な動きをすることもあるので、必要によっては、魔力収集をOFFにしたりする必要もある。
そのあたり、ドックのコアとは違って、かなーりインテリジェンスな挙動が求められるのだ。

いやー、シミュレータアプリ自作しといてよかったよ。
宇宙船の魔力コアの設計に耐えれるものだと自負しております。

さてさて、やっていきますかね。






転生船長 第13話 - 宇宙船建造・・・の前に燃料コア製造

チカボシの地下空間で宇宙船建造開始。
まずは燃料コア部分から。

コアは基本的に魔力を周囲から自動的に集める魔法装置がベースになる。
チカボシに設置した収集システムと発想は同じだが、
違うのは惑星からとるのか、宇宙空間からとるのか、という部分。

惑星からは魔力を簡単にたくさん集められるが、宇宙空間から集めるとなるとちょっとやり方が変わってくる。
惑星からは直接魔力をとるが、宇宙空間という基本何もないところからの魔力は、空間そのものからとるのだ。
空間を微圧縮すると、魔力が大量に発生する。
圧縮しすぎるとどえらい爆発が起きるが、微圧縮で適切に魔力をとる。
で、自分の位置からどのくらいの距離の空間を微圧縮するか、というのが重要になる。
いくら微圧縮でも、低確率ながら爆発を起こすこともあるので、位置が近すぎると宇宙船にダメージが発生する可能性が出てくる。
位置が遠すぎると魔力回収が難しくなる。
どのくらいの距離感に対して、どのくらいの規模の空間に対して、どの程度の微圧縮で、どのくらいの魔力を回収するか、、、
このあたりに魔力装置の技術力が問われるわけだ。

で、まずはその魔力装置を作るところから。
コアができれば、コアからの魔力も使って宇宙船を作ることができる。

うーん、、、、私一人の魔力だとやっぱりきついな。
チカボシ自体から魔力を自動的に吸い出す装置をもう一個つくる、、、いやいや、
チカボシの魔力は大事。あんまり使いたくない。
となると今後のことも考えて、宇宙船用の燃料コアとは別に、
このチカボシの地下空間での作業用の燃料コアがあった方がいいな。

となるとまず最初に手をつけるべきは、チカボシ地下空間作業用燃料コアの開発、だな。
チカボシ地下空間、、、、もうドックでいいか。
今作ってるコアは、ドックの燃料コア、ということにしよう。

宇宙船作るときは、基本的に魔力結晶使ってやってたからなぁ。
それで1ヶ月くらいで作っていたけど、今回は魔力結晶なしだからな。
しかも、もろもろの設備も全部一からつくるところからだし。
うーん。

とりあえず、1年。
ベイビーの間にしこしこ作りますかね。


この惑星系は基本的に全ての惑星の公転方向は同じ。
私が今いる惑星の北方向を上とすると、上からみるとこの惑星系では、全ての惑星は「時計回り」で回っている。
ふむ。私の前世の故郷の惑星系は反時計回りだったので、それとは逆ですな。

微圧縮する空間は、チカボシの上方向。
だいたい、チカボシと太陽の間の距離の10倍くらい離れているポイントを微圧縮することにする。
圧縮対象の空間のサイズはチカボシの200万分の1程度。これを0.1%程度微圧縮する。
これであれば、爆発があったとしても、太陽からチカボシが受けている影響からすると、ほぼ誤差の範囲内でおさまる。
微圧縮の頻度は1日に1万回。100万分の1日の時間内に微圧縮をして、すぐ圧縮を解放し、解放の瞬間にコアに向けて魔力を発射させる。
微圧縮で発生したエネルギーのだいたい1000分の1くらいを発射させて、そのうちの1000分の1をコア側でキャッチすることで、
1日あたり、私が1日で回復できる魔力のだいたい100倍くらいをコアにためていく感じ、、、を目標にしよう。
できた魔力はどうせ貯めたはなからバンバン使って行くことになるだろうから、
コア内に貯蔵できる魔力の最大値は、私が1日で回復できる魔力の1000倍くらいでいいだろ。
・・・・、というくらいのざっくり設計で、コアを作り込んで行く、、、、。

うへぇ。
いきなり作り始めようとしたけど、私間違ってた。
これ頭がパンクしそうだわ。

一旦作業やめ。
脳内端末でシミュレーションしてある程度形にできてから、
作ったほうが無難ね。
はあ、、、、。
となると、脳内端末でアプリ立ち上げて、燃料コアをちゃんと設計するところからやるか。

アプリの名前なんだっけ。「簡単コア設計ファブルちゃん」これだ。あったあった。
で、アプリ起動、と。
あーーー、思い出した。こんなんだったわ、こんなんだったわ。

あれ?
アプリの挙動なんかおかしくない?
あーそうだったそうだった。
これ、初心者用のやっすいアプリ買って使ってたから操作性がいまいちで、
だから、そのアプリのプログラムを自分で修正してたら、バグって動きがおかしくなって、、、、
途中でめんどくさくなって放置したままのやつだった。

あーー!
こっからかよ!


・・・・よし、飯だ。
オギャーといこうかね。いつもどおり。

転生船長 第12話 - チガボシ、ああ、チカボシ

私のいる恒星系のなかにある惑星で、
もっとも恒星に近い位置にある惑星である、チカボシ。
私が勝手に名付けた星。

とりあえず、シールド維持装置を配置できるくらいのギリギリの空間を確保できた。
隠蔽魔法と空間内のシールドOK。
これでこの空間内を真の姿を感知できるのは私だけ。
まあ、例のジジババみたいなのには覗かれるだろうけど、そういう例外はおいといて。

ではこの空間を維持しつつ、錬金。
ベイビーの私には持ち物がなにもないので、魔力オンリーで空間維持と錬金を平行で行う。
ぐむむ。きついけど頑張るのだぜ。
つぎのおっぱいの時間までに仕上げてしまおう。


できた、、、、、。
ぐーーーーーー
はっっっっっっっ。
寝落ちしてしまっていた。
ベイビー集中力はそんなにないぜ。

あ、よかった。

作成した装置は無事起動し、私が何もしていなくても、隠蔽とシールドを装置が維持できているのを確認できた。
いい感じで、チカボシ自体から魔力を自動的に吸い出すのもうまくいってる。
うしうし。

一区切りついたところで、飯だ。
オギャーといこうかね。いつもどおり。

転生船長 第11話 - 作業スペースを用意しよう

うん、とりあえず宇宙船を作り始めよう。
魔力結晶が手に入らない今、
宇宙船を作るのは時間がかかる。
そして、宇宙船がないと私はできないことが多い。

私が得意なのは認知・鑑定系の魔法。
どこに何があるか。
その何の詳細はどのようなものか。
こういうの調べるのめっちゃ得意。

だけど、戦いは基本専門外。
そっち系は宇宙船作らないと何もできない。
錬金系の魔法もそこそこ得意なので、
何か作って、その作ったもので戦うしかない。
そうなると宇宙船必要。

ただ、宇宙船作るの、めっちゃ魔力いるねん。
そうなると時間がかかる。

そうなると作りかけの宇宙船をどこにおいとくんだって話になる。
バレないようにしないといけない。
惑星外に遠隔操作で作ったとしても、
龍あたりにバレるとなんかされる可能性がある。

となると、作りつつも作っているものを隠さないといけない、と。

ふーむ。

この恒星系。
一番近い惑星はめちゃくちゃ表面温度が高く、
龍も近づけないっぽい。
ふむ。
これはまた都合がいい。

この一番近い惑星、、、名前誰もつけてねー。
龍も関心ないから見てもいない。
あは。
じゃ、私名前つけちゃお。

チカボシ。
うん、それでいいや。
チカボシの地下に隠蔽魔法をかけて、そこに強引に空間を切り出して、そこを作業スペースにしよう。

むむむ。
まずは、チカボシの地下に宇宙船の作成スペースを用意するための、
長期間隠蔽魔法をかけることからスタート。

これはこれで継続的に魔力がいるのよねん。
楽したいな。
ふむ。となると、チカボシ自体から魔力を吸い出してそれを使って隠蔽魔法と空間維持のためのシールドを維持するような装置が必要になるわね。
隠蔽魔法の構築が完成したら、その装置の錬金か。

地味ながらじかんかかるわねえん、、。