チカボシの地下空間で宇宙船建造開始。
まずは燃料コア部分から。
コアは基本的に魔力を周囲から自動的に集める魔法装置がベースになる。
チカボシに設置した収集システムと発想は同じだが、
違うのは惑星からとるのか、宇宙空間からとるのか、という部分。
惑星からは魔力を簡単にたくさん集められるが、宇宙空間から集めるとなるとちょっとやり方が変わってくる。
惑星からは直接魔力をとるが、宇宙空間という基本何もないところからの魔力は、空間そのものからとるのだ。
空間を微圧縮すると、魔力が大量に発生する。
圧縮しすぎるとどえらい爆発が起きるが、微圧縮で適切に魔力をとる。
で、自分の位置からどのくらいの距離の空間を微圧縮するか、というのが重要になる。
いくら微圧縮でも、低確率ながら爆発を起こすこともあるので、位置が近すぎると宇宙船にダメージが発生する可能性が出てくる。
位置が遠すぎると魔力回収が難しくなる。
どのくらいの距離感に対して、どのくらいの規模の空間に対して、どの程度の微圧縮で、どのくらいの魔力を回収するか、、、
このあたりに魔力装置の技術力が問われるわけだ。
で、まずはその魔力装置を作るところから。
コアができれば、コアからの魔力も使って宇宙船を作ることができる。
うーん、、、、私一人の魔力だとやっぱりきついな。
チカボシ自体から魔力を自動的に吸い出す装置をもう一個つくる、、、いやいや、
チカボシの魔力は大事。あんまり使いたくない。
となると今後のことも考えて、宇宙船用の燃料コアとは別に、
このチカボシの地下空間での作業用の燃料コアがあった方がいいな。
となるとまず最初に手をつけるべきは、チカボシ地下空間作業用燃料コアの開発、だな。
チカボシ地下空間、、、、もうドックでいいか。
今作ってるコアは、ドックの燃料コア、ということにしよう。
宇宙船作るときは、基本的に魔力結晶使ってやってたからなぁ。
それで1ヶ月くらいで作っていたけど、今回は魔力結晶なしだからな。
しかも、もろもろの設備も全部一からつくるところからだし。
うーん。
とりあえず、1年。
ベイビーの間にしこしこ作りますかね。
この惑星系は基本的に全ての惑星の公転方向は同じ。
私が今いる惑星の北方向を上とすると、上からみるとこの惑星系では、全ての惑星は「時計回り」で回っている。
ふむ。私の前世の故郷の惑星系は反時計回りだったので、それとは逆ですな。
微圧縮する空間は、チカボシの上方向。
だいたい、チカボシと太陽の間の距離の10倍くらい離れているポイントを微圧縮することにする。
圧縮対象の空間のサイズはチカボシの200万分の1程度。これを0.1%程度微圧縮する。
これであれば、爆発があったとしても、太陽からチカボシが受けている影響からすると、ほぼ誤差の範囲内でおさまる。
微圧縮の頻度は1日に1万回。100万分の1日の時間内に微圧縮をして、すぐ圧縮を解放し、解放の瞬間にコアに向けて魔力を発射させる。
微圧縮で発生したエネルギーのだいたい1000分の1くらいを発射させて、そのうちの1000分の1をコア側でキャッチすることで、
1日あたり、私が1日で回復できる魔力のだいたい100倍くらいをコアにためていく感じ、、、を目標にしよう。
できた魔力はどうせ貯めたはなからバンバン使って行くことになるだろうから、
コア内に貯蔵できる魔力の最大値は、私が1日で回復できる魔力の1000倍くらいでいいだろ。
・・・・、というくらいのざっくり設計で、コアを作り込んで行く、、、、。
うへぇ。
いきなり作り始めようとしたけど、私間違ってた。
これ頭がパンクしそうだわ。
一旦作業やめ。
脳内端末でシミュレーションしてある程度形にできてから、
作ったほうが無難ね。
はあ、、、、。
となると、脳内端末でアプリ立ち上げて、燃料コアをちゃんと設計するところからやるか。
アプリの名前なんだっけ。「簡単コア設計ファブルちゃん」これだ。あったあった。
で、アプリ起動、と。
あーーー、思い出した。こんなんだったわ、こんなんだったわ。
あれ?
アプリの挙動なんかおかしくない?
あーそうだったそうだった。
これ、初心者用のやっすいアプリ買って使ってたから操作性がいまいちで、
だから、そのアプリのプログラムを自分で修正してたら、バグって動きがおかしくなって、、、、
途中でめんどくさくなって放置したままのやつだった。
あーー!
こっからかよ!
・・・・よし、飯だ。
オギャーといこうかね。いつもどおり。