気持ちの流れるままに、物語を書いています。

転生船長 第25話 - キサラ12才、この地域の言語覚えにくい

12才になった。
商売相手の惑星の潜伏先の調査中。

島国を選んだところまでは良かったのよ。
その商売相手の衛星軌道上に脳くらちゃんが作ってくれた探査船を浮かべて、
その探査船のAIに調査を任せ、そのAIに潜伏先の言語をマスターさせるまでは良かった。

そのAIに私が潜伏先の言語を教えてもらっているのだが、
この言語を覚えるのにちと時間がかかるのだ。
なんというか覚えにくい言語だ。
無駄に文字の種類が多いし、発音もなんか難しい。

ある程度は読み書き&話せるようになったのだが、
まだたどたどしいらしく、AI曰く
「喋ってから10秒で現地人じゃないというのがバレます」
ということなので、日々練習である。

その地域の一般常識的なことも若干学習させられるので、
これまためんどくさい。
まあ、地道にやりますかね。

あと、この惑星には共通語はないが、
そのポジションに近いようなわりと普及している言語があり、
それも少しは覚えておいた方がいいとAIが言うので、
それの学習もする必要があったのが地味にめんどくさい。
まあ、こっちの言語はそんなに難しくないのだけれど。
単語をある程度覚えたら、こっちはそこまで習熟する必要はないらしいので、
まあ、適当に覚えた。

AIAIいってるのもあれだから、こいつにも名前つけますかね。
うーん。めんどくさい。
脳くらちゃんに今度頼んでおこう。
と思っていたら早速脳くらちゃんから回答が来た。

ジャパン先生。

あーなるほど。
その島国のことをその共通語で表現したときの名称をベースにして、
色々教えてもらってるから末尾に先生つけたのね。

ジャパン先生、、、、うーんなんだろう。
うまく言えないが、なんかジワジワ来るものがあるのはなんでだろう?
ま、いいや。


探査船がこの惑星の人たちに見つかっちゃうことがないかジャパン先生に確認してみたところ、
この惑星はまず魔法技術が壊滅的に発展してない上に、
工業技術のレベルも有人宇宙船を満足に飛ばせないレベルにしかすぎないので、
脳くらちゃんのかけた隠蔽魔法を突破することは絶望的に不可能とのこと。
念のため、惑星調査の段階で、惑星内の各地域の魔法技術・工業技術のレベルの再チェックをしたらしいが、
惨憺たるものだった、とのこと。

ジャパン先生、なんか辛辣だな。

私的には「まあ、そうでしょうね」としか思わなかったけど。
むしろ発展してくれていて、
他恒星系の知的生命体との交流も活発で、
恒星系間貿易も普通にやってるくらいがちょうどよかったのだけれど。
この宇宙で、そんなことやってる恒星系をまだ見たことがない。
というか、まだそこまで発展してないみたいなのよねー。

あれ?
これ私がフロンティア的な立ち位置になるのかしら。
それはいやー。
考えること増えすぎー。
なんのロマンも感じないー。

まあ、ジジババみたいに宇宙間を移動できそうなのもどっかにいたりするかもしれないから、
こればかりはなんとも言えないけどね。


それよりいよいよ色恋の話が出始めた。
農村の12才の少女。
オプティは、ぼちぼちそんな話がではじめる感じの文化圏だ。
いやーん。
両親はなんか好みのタイプとか将来のこととか探りを入れてくるようになった。
村の近しい年代の男の子たちはアホばっかと思っていたら、
何人かめっちゃ意識してきている。
いやーん。

オプティの王都には魔法のお店があるらしいので、
私も魔法が使えることをある程度オープンにして、
王都で魔法のお店を開いて、ある程度、村に仕送りすることにして、
結婚話から逃げるという手を思いついてはいるのだが。

なんかこの村で結婚してほしいみたいなのよね、両親は。
まあ、そりゃあそうかという話ではあるのだけれど。
それはちょっと私的には都合が良くないのよね・・・・。

何度も言うけど
「結婚してくれ、船はおりろ」
とか言われたくないのよ。

転生船長 第24話 - キサラ11才、商売相手の惑星調査

11才になった。
商売相手の惑星を調査中。

この惑星。宇宙船っぽいのはある。
ただ、性能があまりにもしょぼい。
基本的に無人の探索船ばっかり飛ばしてる。
有人のものも飛ばしたことはあるようだが、せいぜいこの惑星の周りをまわっている
小さな衛星まで行って、一応、着陸はして、で、帰ってきた、というもの。
なんだそれは。
いろいろできないことが多すぎだろ。

あと、魔法は基本的になし。
力の弱いものはなんかちょこちょこあるが、
もう基本的にはないと言っていい状態。
まあ、それはいいや。
それぞれ惑星の事情ってものがあるわな。

ただ、宇宙船の性能がね、、、。
これは、基本的に自分たちの惑星以外とやりとりしたことないって
前提で考えたほうがいいわね。

となると私が他の惑星からやってきた、
というので堂々と名乗りをあげて登場すると
「出た!宇宙人だ!」
となる。
いや、そういうことがしたいんじゃないんだけど、そうなるな。
見た目はこの惑星の人達と私でほぼ一緒。見た目での違いはないといって差し支えない。
あれ?そうなると
「お前は本当に宇宙人か?!」
となるな。
疑われても困るし信じてくれなくても一向に差し支えないのだが、
なんというか、めんどくさー。

やっぱりこっそり潜入して、現地の人とやり取りでのインゴット入手、だな。

そうなると、言語の問題があるよなぁ。
惑星内で言語は統一されていないので、
潜入先の地域のものを覚えるのが良さそう。

地域によって髪の色や肌の色や体型なんかが違うので、
私の見た目に近い地域を選んだほうがいいな。
あと、治安のいいところ。
戦闘になったら魔法の使えるこっちが圧倒的に有利で、
勝負にもならないだろうが、揉め事は避けたいところ。
となると、、、、この島国が良さそうね。
私の肌の色は黄色、髪の色は黒だが、ちょっと青色が入っている。
この地域にそういう見た目の人達は、、、、青色混ざりはいない、、、、、
まあ、髪を染めている人達もいるから、そういう感じであればごまかせるかな。
この惑星内での発展具合も進んでいる方で、
この地域に住んでいる人達の性格も礼儀正しく温和な感じ。
うん。ここにしよう。
で、ここの言語を覚えていこう。


それにしても、村は平和で変化がない。
ただ、ご近所付き合いでは、あと何年かしたら嫁としての嫁ぎ先の話がでてくるな。
さて、どうやって逃げるかねぇ。

基本的に色恋は苦手なのよね。
こちとら宇宙船乗って商売するので、パートナーは同等レベルの魔法が使えないと目線が違いすぎてお話にならないのだが、
そんなやつこの惑星にいないだろうし。
そこまで鍛える?私が?はっはっは。
鍛えて伸びるかどうかでいくと、能力的にオプティには無理そうだぞ。
「結婚してくれ、船はおりろ」
とか相手が言いだしたら、めんどくさくて仕方がない。
さてさて、どうやって逃げるかねぇ。

転生船長 第23話 - キサラ10才、脳クラちゃん優秀

10才になった。
脳くらちゃんが優秀すぎてもはや完全放置。
クラボシ開発は順調に進んでいて、
最初に予定していたものはすでに完了。
あとは脳くらちゃんにまかせていたら、
どんどん施設が充実していっているので、
細かいメンテナンスも含めて、もう完全に任せられるようになった。
嬉しい。

チガボシとクラボシの状態はどちらも良好。
商売をする上での拠点は完成といって差し支えなかろう。

次は商品だな。
何を売り込みますかね。

商売相手の惑星の情報収集が必要ですな。
宇宙船で2日かかる距離に、知的生命体がいて、錬金術で魔力結晶に加工できるインゴットがある、という以外に、
ほとんどわかってることありません。

何に価値を感じる知的生命体なのか。
あと、他の恒星系との交流をしたことのある知的生命体なのか。
未経験のところだったら、最初にいろんな問題が起こるから正直めんどくさいことになるのよね。
だいたい私のいる恒星系自体もそのあたりは怪しいものよ。
私が個人的に前世で経験あるってだけだもんねー。

私がしたいのは政治的なやりとりではなく、
文化交流でもなく、
種族としての発展とかそんな高尚なものにはなんの興味もなく、
私はただ「お商売」がしたいだけ。
お商売して魔力結晶をゲットしたいだけなのよ。

となると、現地人のふりして潜入して、
そこで向こうの文化にあわせた商売をして、
その結果、例のインゴットをゲットする、ということをするのが無難なのかな?
あーーー、けっこう大変だな。

でもでも、あちらさんがすでに他恒星系との交流のルートが開通してるんだったら、
そのルートに乗せればいいだけだし。
そんなあたりも諸々含めて、まずは調査、よね。

星間マップを見る限り、私の前世でみた銀河系は一切存在しない。
つまりまったくちがう宇宙ということ。
ざ、残念、、、。
完全に手探りだ。

チカボシとクラボシは基本放置で、商売相手の調査に専念しますかね、、、、。
ハンカチさん任せの家事手伝いをしながらですが。

宇宙船で2日の距離のある恒星系の遠隔調査だけど、この私ならなんとかなるはず?
いやどうだろうな、、、、やるしかないけど。


転生船長 第22話 - キサラ9才、とりあえずAI作った

9才になった。
いろいろ考えていたら明らかに手が足りなくなったので、
とりあえずいろいろ仕事をぶん投げられる存在が欲しくなった。

というわけでAI作りました。
クラボシを制御する司令塔となるAI。
こいつに雑務を色々と投げてしまおうということで。

といってもただのAIじゃない。
魔力持ちのAI。
ある程度錬金術をあつかえるAIだ。

そんなの作れるのかって?
ふふふ。前世では作ったことはなかったよ。
ただ、高性能ハンカチを作成したときに気づいたのだ。

ハンカチさんは、
魔力を充填しておけば自動的に防御をしてくれる。
ということは、魔力を充填して自動的に何かをするような仕組みをもったものを複数用意しておいて、
その自動的に何かをするトリガーをAIが行う何らかのものに紐付けておけば、
あたかもAIが錬金術を自発的に発動するようなふるまいができる、ということなのだよ。

そして、魔力の充填については、クラボシには魔力自体はあるので、
自動充填の仕組みをそれに搭載しておけばいいのだ。
魔力自動充填機能付き自動錬金術発動する何かを複数種類作成する。
うーん、名前つけよう。
クラボシガジェット。

AIにも名前をつけよう。
脳クラちゃん。

脳クラちゃんに良さげなクラボシガジェットを複数搭載して、
ふわっとしたオーダーだけ脳クラちゃんにお願いして、
あとはよしなにクラボシ開発をしてもらおう、という魂胆。

とりあえず、脳クラちゃんだけ作った。会話はできず錬金術経由でやりとりができるだけの状態。
大容量転移魔法装置は大変なので、小容量転移魔法装置のみ1つ用意。
自動でシールドを貼る装置は小規模のものを1つ用意。
自動反撃用の装置は小規模のものを1つ用意。
自動制御の宇宙船も小規模のものを1つ用意。
そして、これらを自動制作可能にするためのクラボシガジェットを色々と用意。
そして、これらのクラボシガジェットの制御を脳クラちゃんに任せた、と。

クラボシガジェットの作成は楽しかった。
クラボシガジェットは全部で15個。これらを色々組み合わせて稼働させることで、
転移装置とシールド装置と反撃装置と宇宙船は作成できるけど、
組み合わせて動かして頭使っていると、それだけで私は手一杯になってしまう。
そのあたりはもう、脳くらちゃん頑張れってことで、、、。

あとは、いい感じでこれらを増産して制御していってくれと、脳くらちゃんにぶんなげた。

あー達成感。
ひと仕事やり遂げた感あるわ。



転生船長 第21話 - キサラ8才、お人形を作りたくなる

8才になった。
とっても素敵なことを思いつてしまった。

いや、人形を作ろうかと思いましてね。
まああれだ、自分自身の姿をした人形ですよ。
で、もう村での生活は基本そっちに押し付けてしまおうかと。

ハンカチさんにさらに機能追加して、AI的に動かせないかと。
だってもう会話と食事以外はハンカチに基本任せて家事してる間は
脳内端末でクラボシ開発ばっかりやってるからね。

「村生活において、もしや、私いらないんじゃね?」

と思い始めたからだ。
食事のときの家族団らんだけは私がやる。それ以外はハンカチにまかせてしまおうかと。
家事で母さんとする雑談なんかもあるけど、もうそれもハンカチに任せてしまおう。
ご近所付き合いもあるけど、もうそれもハンカチに任せてしまおう。

ただ、人形と本体の入れ替わりをどうするのか、という問題があるのよね、、、。

とりあえず、それはおいといて、ハンカチのAI機能だけアップデートはしておいて、
脳内端末ぽちぽちの時間を増やそう。
本体入れ替わり機能付き人形の開発は、おいおい考えますかね。

将来的にお人形さんは本格的に商売始めるときにすっごい役立ちそうだしね。
やばいところに突っ込むときは、お人形さんにやらせるようにすれば、前世もあんなことにはならなかったはず。
まあ、そのお人形開発が大変なのだが。
前世でもそれ作ってる人って、いなかったわけではないけれど、あんまり聞いたことなかったしな。


いかん。
クラボシ開発に時間がかかりすぎて中だるみが発生して思考が脱線しがちだな。
ふーむ。
やっていると色々と他にもやりたいことでてきて、ディテールに拘りだすと時間かかってしまうからなー。

とくに納期があるわけでもないし、
まあ、気長に行きますかね。

転生船長 第20話 - キサラ7才、倉庫の星に名前をつけました

7才になった。
相変わらず家事手伝いをやりつつ、
裏で倉庫作成をしています。


第6惑星の第8衛星。
いいかげん名前をつけよう。
何がいいかね。
クラボシ。ほし、それでいこう。

クラボシは隠蔽済みのスペース確保と、燃料コア設置までは終わっております。
資源の搬入と搬出は基本的に転移でするが、超・超・大容量の転移になるので、
専用の魔術装置がないと全部自力でやることになり結構大変っす。
なので、こういった倉庫には大容量転移魔法装置がつきものでして、今はその設計を進めております。

直接宇宙船をドックにいれて人が色々マシンを操作して荷物の出し入れをするタイプの倉庫もあるが、
一人運用でそんなことはできない。
個人で倉庫でセキュリティ諸々考えると、隠蔽済みのスペースに大容量転移魔法装置を設置して、
転移で荷物を出し入れする、というのが、お金持ち or 魔法技術持ちの方々の個人倉庫運用の鉄板だ。


クラボシの完成にはまだまだ時間がかかりそう。
大容量転移魔法装置を一からつくったことはないので、
ちょっと苦労しています。

あと、なんかあったときのための、防衛用の兵器の設置も考えておいたほうがいいだろうな。
隠蔽魔法の内側に自動でシールドを貼る装置と、自動反撃用の装置。
攻撃を受けた時にこちらにアラートを投げたり、それらの装置を制御する司令塔となる人工知能。
守るだけではなく打って出るための自動制御の宇宙船数台。必要なのはそんなところかな。
うわ、、、やることめちゃくちゃ多い。

遠い目をしておこう。



転生船長 第19話 - キサラ6才、お姉ちゃんです

6才になった。
育児の手伝いもするようになった。
妹のラララ、かわいいねん。

育児だけはハンカチさん任せにしないでやってます。
ママとの家事分担割り振りは、私が育児3割、他5割。
ママが育児7割、他5割、といったところ。
ぼちぼちやっていきましょう。


村の子供達のリーダーであるアレン14才が来年王都に行って冒険者として独り立ちするらしい。
おお、頑張ってくれ。
そういうパターンもあるのだな。

冒険者は女性もいるらしい。
となると、、、そうか。
表向きは冒険者で、裏でやってる星系間貿易が本業、というやり方もできそうだな。

「私も冒険者になりたい!」
「キサラは剣の筋もいいし、いいんじゃないか」

アレンもそう言ってくれてるよ。よしよし。

冒険者は街の周囲の魔物を倒して素材を持ち帰ったり、強力な魔物を排除して街を守ったりするのが仕事のようで。
ときに、戦争があるときには傭兵的なポジションで国防の一部を担うこともあるらしい。
うん、これは私向きだな。

貿易に使う文明にちなんだ商品も、冒険者でいろんなところにいくのなら集めやすいかも。


転生船長 第18話 - キサラ5才家事手伝い

5才になった。
ママの手伝いが格段に増えた。
というのも、妹が生まれたからだ。

自分の体をロボットのように扱う魔法がある。
錬金術で作った道具で見た目はハンカチ。
だがハンカチの表の布と裏の布の間に挟まっている特殊合成魔法布に、魔法陣がびっしりと書いてある。
この魔法布の生成にめっちゃ魔力使った。
宇宙船作るのの1/4くらいの魔力と労力を使うことにはなったが、
これは一度作るとめちゃくちゃ便利で、非常に価値が高いもの。
私の命を狙うような物理攻撃・魔法攻撃を自動的にガードしてくれるシールドをはる機能や、
どこかに置き忘れたり、盗まれたりした時に自動的に私のところに転移して戻ってくる機能とか、
もうとにかくものすごく高機能。私の錬金術最高傑作の1つでもある。
だが、見た目はハンカチ。

これの錬金生成のために、星系間貿易関連の準備作業はしばらくほぼストップしたが、仕方ない。
いずれそのうち必要になると思って、今世でも何処かのタイミングで絶対作ろうと思っていたやつなので、
これは必要経費のようなもの。

こいつには人工知能のようなものがあり、動作を覚えると私頭で何にも考えなくても、
私の体をハンカチさんが勝手に動かして、単純作業ならしてくれるようになる。これが便利なのだ。
身体強化魔法をかけて、この自動単純作業ハンカチを使えばあら不思議。
私頭はぼーっとしていても、掃除・洗濯・調理などなど全部できる。
育児は流石にママに任せて、それ以外を私が担当。
5才にしてママの家事のほとんどはできるようになった。

え?
ご飯のメニュー?
それも含めて適当にハンカチさんが考えてくれる。
ハンカチさんまじ優秀。
またときどきいいタイミングでパパが苦手な野菜を使ったメニューを自分が調理し始めるの見て、
まじ笑った。

「キサラは頼りになるわね。ママすごく助かるわ。」
「へへへ〜」


妹の名前は、ラララ。
なんというか、歌が上手くなりそうな名前だ。
いや、可愛いものですね。


家事手伝いの間は、見た目は私はめちゃくちゃ働いているように見えるが、
実際は脳内端末をひたすらいじっている。
家事しているときは無表情になるので、ママにちょっと顔が怖いとか言われたが、
無表情でひたすら家事に集中する人なんていくらでもいるでしょ、という言い訳を自分にして、
ひたすら脳内端末をいじりつつ、チカボシのドックを遠隔操作しつつ、
第6惑星の第8衛星の倉庫作成を進めている。

ハンカチ作成でしばらく止まっていたからな。まだまだお時間かかりそうです。

無表情の弊害もハンカチさんに解決してもらえばいいのでは?
というアイデアが生まれてしまった。
よし、ハンカチさんにその機能も組みこもう。

ああ、また倉庫作成が先延ばしになる、、、、。


転生船長 第17話 - キサラ4才ですが何か?

4才になった。
一応ご近所付き合いとして、村の同年代の子供たちと遊ぶことにしている。
12才の男の子(アレン)がリーダー的ポジションで、冒険者に憧れているらしい。

お遊びでチャンバラを教えられている。
身体強化魔法とかそういうズルはなしで、
可愛い顔してニコニコしながら剣ふってます。

「お前、筋がいいな!」
「アレンありがとー。」

とりあえず、おとなしくしてます。


学校のようなものはないらしい。
空いてる時間にママが字を教えてくれる。
読み方は知ってるけど。書き方は知らないので素直に教わることにしている。

「キサラは飲み込みが早いわね」
「へへへ〜」

照れているふりはちゃんとしておきましょう。


「うちの子は賢いし器用だな。」
「そうね。子育ても随分楽なのよ。この頃色々と手伝ってくれるし。」
「私たちにはもったいないくらいの子だな。」

そんな会話をパパママがしているのを小耳に挟んだわ。
実際のところ中身こんなで、なんというか色々とごめん。


本業は星系間貿易をやるつもりだけど、
ここでの表向きの生活はどうしようかしら?

チカボシのドックに燃料コアをベースにした衣食住完備の生活スペースもできてるから、
色々放り出してのソロ宇宙船生活もやろうと思ったら今からでも実は始められる。

とはいえ、いきなりここからいなくなったらパパママびっくりさせちゃうし、
寂しがるだろうな。
一応、この惑星内に生活の拠点をある程度おいても良いとは思うのよね、、、、、
どうしていこうかしら?
悩みどころね。

オプティの平均寿命までは生きた後、
キリのいいところで死んだふりしてチカボシドックに実体を転送して、
もろもろ若返りして第3の人生を、というストーリーもなくはないか、、、。
そうこうしてから30000年問題にガチで取り組むというストーリーもなくはない、、、。

いや、本当どうしようかな?


転生船長 第16話 - 私キサラ3才児

3才になった。
食事事情が超個人的に良好なので身長が明らかに同じ年の子より高く、
身体能力も高いですがよろしくどうぞ。
お前本当にオプティか?とか村長に言われた。
失礼なやつだ。
パパが怒ってくれたから良しとしよう。


ついに宇宙船が完成した。
遠隔で試運転しているが、この恒星系内はもはや私の庭のようなものだ。
龍がうざいので、私のいる惑星にはあまり近寄らないようにしている。

商売相手の惑星は他星系。
ここの文明にちなんだものを商品にするか、
この恒星系にあるものを資源として商品にするか、まあ大まかにその2拓、になりそう。

この恒星系にある珍しい資源としては、錬金素材に使える虹水晶がある。
私が住んでいる惑星にはないんだけど、この恒星系のわりと外周に位置するところを回っている
第6惑星の第3衛星と、第8惑星にたくさんある。
たくさんあるといっても、惑星・衛星の表面にごろごろ大きな結晶が転がっているというのではなく、
狙ったところををある程度掘ると岩石の中に埋まっているという感じなので、
探して掘って集める必要がある。
高温に強い素材ではないので、チカボシに持って帰るのは微妙。
となると、チカボシ以外に資源用の倉庫があった方がいいわね。

虹水晶が商売相手が欲しいものかどうかはわからないので、
私が虹水晶を錬金して商品になるものを作らないといけないかもしれないし、
あるいは、他の資源で提供できそうなものがないか、もうちょっと調べた方がいいかもね。

とりあえず、倉庫作りますか。
龍がうざいので、バレないようにしようと思ったら、、、、
とりあえず第6惑星には衛星がたくさんあるので、その中でも小ぶりな第8衛星を倉庫にしようかと。
地中に空間を作って、そこに貯蔵していきましょう。
チカボシドックと同じ要領で隠蔽・シールドを設置してからの、燃料コア作成、といきますかね。

ぼちぼちやっていきましょう。